現在のターゲットを素早く自分が望むターゲットに変更するために、マクロを使いこなしましょう。直接対象をダブルクリックすることでもターゲットを変更することができますが、混雑している場所や物陰など、ダブルクリックしにくい状況でもマクロを使ったターゲット変更なら簡単にターゲットを変更することができます。幾つかの例をご紹介しましょう。
■ パーティメンバーだけを選んでターゲット変更する
- SelectNext - Party
シンプルですが、モンスターや他のプレイヤーで混雑している場所でパーティメンバーを探してターゲットするにはとても便利です。このマクロキーを押すたびに別のパーティメンバーにターゲットが切り替わります。 SelectPrevious - Party のマクロも別に設定しておけば、ついマクロを余分に押しすぎてターゲットにしたい対象を行き過ぎてしまったときに「戻る」こともできます。
■ 一番近いパーティメンバーだけを選んでターゲット変更する
- SelectNearest - Party
このマクロも対象として選ばれるのはパーティメンバーですが、最もあなたから近い位置にいるパーティメンバーが選ばれます。包帯を巻いてあげたいメンバーのすぐ近くにたって、そのメンバーを対象に選びたいときなどに便利でしょう。
■ 画面内の生物やプレイヤーに次々とターゲット変更する
- SelectNext - Mobile
このマクロを実行すると、画面内の次の対象にターゲットが移動します。Mobileを補助オプションとしているので対象として選ばれるのはモンスター、NPC、プレイヤーなどの移動する生物類だけであり、バックパックや地面に落ちているアイテムなどは選択されません。
使用時のチェックポイント:
- 「ターゲットシステムの拡張を無効にする」オプションが有効になっていると拡張ターゲットシステムを使用できないため、これらのマクロも使用できません。
■ 現在のターゲットに対してEnergy boltの魔法をうつ
- CastSpell - Energy bolt
- WaitForTarg
- CurrentTarget
この3行のマクロを1つのキーに登録すれば「現在のターゲットに対してEnergy boltの魔法を撃つ」行動を1キーだけで実現することができます。
1行目のCastSpellは呪文を詠唱するマクロであり、補助オプションとしてEnergy boltを選択しています。
Energy boltは詠唱した後にターゲットカーソルがでてからターゲットを指定するタイプの呪文であるため、必ずWaitForTarg(ターゲットが表示されるまで次の行に進まない)を追加しておきましょう。そうしないと、ターゲットが出る前にCurrentTarget(現在のターゲットに使用する)を実行しようとしてしまい、使用するターゲットがまだ存在していないためにマクロが動作しない、ということがありえます。
応用マクロ
「現在のターゲットにGreater Healの魔法を撃つマクロ」「現在のターゲットにInvisibilityをかけるマクロ」「現在のターゲットをAnatomyで調べるマクロ」などを作成することができます。1行目の行動をそれぞれの魔法やスキルを行う行動に変更して試して見ましょう。(既存のマクロを編集する場合、編集された行は一番下に移動してしまうことにご注意ください。)
使用時のチェックポイント:
- 「ターゲットシステムの拡張を無効にする」オプションが有効になっていると拡張ターゲットシステムを使用できないため、これらのマクロも使用できません。
基本的には、上記の「ターゲットを指定するマクロ」と「ターゲットに行動を起こすマクロ」を1つのキーに組み合わせただけですが、ターゲット指定と行動を別々に登録しておいたほうが使いやすいと思う場合もあれば、1キーでターゲット指定から行動まで行ったほうが便利な場合もあるでしょう。
■ 自分を狙う敵のうち、最も近い敵を攻撃する
- SelectNearest - Hostile
- AttackSelectedTarget
このマクロを使うと、あなたを狙っている敵のうち、最も近い敵に対して攻撃(=戦闘モードで相手をダブルクリックした状態)を仕掛けます。とはいっても、相手との距離があり、あなたが近接武器を装備しているならば攻撃は届かないことを忘れないでください。
今までのマクロにもターゲットを別の対象に切り替えるものがありましたが、あなたに対して無害な対象であってもターゲットの対象となるため、誤って攻撃してしまった方もいるかもしれません。あなたに対して攻撃的な対象だけを選択対象とする「Hostile」を補助オプションに指定しておけば、そのような事態を防ぐことができ、ラマの群れの中にいるオークを攻撃しようとしたのにラマに蹴られて死んでしまった、ということはなくなるでしょう。
これを応用すれば、氷色のウサギのように小さくてすばしこい敵に攻撃魔法をかけることも簡単に行うことができるでしょう。
■ 周辺の死体を開く
- SelectNext - Object
- UseSelectedTarget
このマクロは正確には「次のオブジェクトにターゲットを切り替え、それを使用する」というマクロです。「使用」とは対象となるオブジェクトをダブルクリックするのと同じことです。つまり、周辺に沢山のオブジェクトがある場合でも、キーを押すたびに次のオブジェクトにターゲットがうつり、それをダブルクリックする動作を行います。
大乱戦のさなかに周辺の死体を次々と開いたり、自分の死体の周辺に沢山の死体があってどれが自分の死体かわからないときにこのマクロで一つ一つの死体を開いて確認することができます。例え死体が壁の影にあったとしても選択されるので、物陰にある死体を開くのにも有効です。
注意すべき点として、このマクロは次のオブジェクトにターゲットを切り替えるだけでなく、使用することまで自動で行ってしまうことがあげられます。切り替えられたターゲットがあなたが使いたくないと思うものであったとしても使用を試みてしまうでしょう。緑や紫のポーションも落ちている場所で使ったり、お友達から貰った大切なメッセージ入りケーキを近くに置いた状態で実行してしまうと思わぬ結果になってしまうかもしれません。
■ 自分を攻撃する最も近い敵を、自分を攻撃する別の敵に扇動する
- SelectNearest - Hostile
- Useskill - Provocation
- WaitForTarg
- CurrentTarget
- SelectNext - Hostile
- WaitForTarg
- CurrentTarget
このマクロは楽器を選択する部分は含んでいないため、ログインしてから初めてこのマクロを使う前に一度楽器を指定しておきましょう。指定は使いたい楽器をダブルクリックで一度演奏することで行えます。指定された楽器が壊れるまではバックパック内にある限り自動的に最後にその楽器が選ばれます。
1行目で「自分を狙う敵のうち最も近いものにターゲットを指定」します。
扇動スキルは扇動する対象と扇動された生物に攻撃される対象の2つの対象が必要となるスキルのため、2つの異なるターゲットが必要となります。そこで5行目でSelectNextを使い、ターゲットを変更しています。(ただし、SelectNextは画面内の対象を循環するため、これを使用しても最初のターゲットと同じ対象が選択される場合もあります。1行目もSelectNextにしておくことでこれは回避可能ですが、最も近い敵が選ばれるとは限らなくなります。)
ターゲットを指定しているときに「Hostile」に限定しているので、周辺の無害な動物やNPCに対して扇動を行ってしまうことはありません。
次のターゲットとして選ばれたターゲットが必ずしも有効な範囲内にいるとは限りませんが、大抵の場合は役に立つことでしょう。
2行目で扇動スキルが実行できない場合は、マクロを正しく続行できないため、以降マクロキーを使用しようとしたときに影響が出てしまう場合があります。このマクロを使う場合はスキルの使用間隔に注意して十分間隔をあけて実行するようにしましょう。
■ 召喚したEnergy Vortexをディスペル(Dispel)する
- SelectNext - Followers
- UseSpell - Dispel
- WaitForTarg
- CurrentTarget
このマクロは「ペットや召喚生物を対象に限定して次のターゲットを選び、Dispelの魔法をそのターゲットに唱える」マクロです。
Energy Vortexは魔法使いにとって頼りになる戦力になりますが、術者の意思とは関係なく攻撃対象を決定して行動します。そのため、目的のモンスターを倒したEnergy Vortexが勝手に通りすがりのラマに襲い掛かり、Dispelをしようにも動き回るEnergy Vortexをなかなかターゲットできないでいるうちにラマが倒されてしまった、などという悲劇が起きることもあります。
このマクロを事前に用意しておけば、不要になった召喚生物が動き回っていても簡単にディスペルすることができるでしょう。Energy VortexやBrade Spiritを1匹だけ連れている場合はこのマクロが便利です。ただし、Dispelで失いたくない召喚生物も一緒にいる場合はそちらが消されてしまわないように、1つのマクロで全てを行うのではなく、ターゲットを指定するマクロと行動を行うマクロを別々に登録して使い分けるほうが良いでしょう。
使用時のチェックポイント:
- 「ターゲットシステムの拡張を無効にする」オプションが有効になっていると拡張ターゲットシステムを使用できないため、これらのマクロも使用できません。