黒いローブに身を包み威風堂々としたその人影は、口にするのもはばかれるようなクリーチャー達がたむろする廊下を進んでいった。そのひとつが、彼にヌルヌルと這いよったかと思うとおもむろにまた離れて行く。他の奴等はくすくす笑いながら囁く。
「スカラブレイのマスター・スライムリー（Master Slimely）よ、またDark Mistressのブーツを舐めに来たのか？」

スライムリーが手を一振りすると、汚れた生き物の脳みそがあたりに飛び散った。ミナックス（Minax）の取り巻きは死体につばを吐きながら、不気味に笑う。「生身の友よ地獄で会おう...だが先に行くのはおまえだがな。」

陰気なDark Mistressの王座に向かって永遠と続く廊下の奥では、コツコツと音を立てるスライムリーの足音に別の影が次々と身を潜めていく。古代竜が通過することを許可するようにうなずき、スライムリーは、Mistressとその従者に向かって、血のように赤い長いカーペットを堂々と歩いていった。

その夜はいつもどおりのモンスターによる街への襲撃で始まった。大通りはすでに無数の邪悪な心で満たされていたが、吟遊詩人の街として有名なブリテインだけに、いまのところ防御に不安があるとは思えなかった。そのとき、突然タウンクライヤーが、虚空間に閉じ込められたジョエ（Joye）を呼び戻すため、デュプレ（Dupre）とニスタル（Nystul）がブリテイン王立図書館で5人のボランティアを探していることが伝えられた。

デュプレ（Dupre）はその夜の安全を確保するため、野営地の見回りを済ませたところだった。敵対するジュオナール（Juo’nar）などは、見回りに神経を使うことなどないだろうことは分かっていた。警備に満足すると、デュプレは数時間の休息を求めてテントへ向かった。彼はその夜が一睡もできずに終わることになると多少なりとも気付いていたのかも知れない。この物語はデュプレの野営地にいた夜警長から私に伝えられたものである。

ジョエ（Joye）の死が暗殺であることが伝えられると、ブリテインは地元の司書である彼女の不幸に沈んでいた。彼女は通常では考えられないほど強力なアンデッドの集団に囲まれ、ブリテインの大通りでその命を落とした。目撃者によれば、その集団は希薄な空気の中から忽然と姿を現し、そのことを予期さえしていなかった彼女に襲い掛かったのだと言う。

ムーングロウに3月3日を中心として謎のステージが出現した。それを見た市民達は、何かに魅きよせられるように上へ上へと登って行ったと言う・・・。ただ特に異変は起きず、以前の溶岩の塔や、トリンシックの異変等との関連性は薄いと見られている。現在は跡形も無く消え去っている

ロード･ブリティッシュ陛下が敵により拉致されたニュースはブリタニア全土を震撼させた。陛下と側近のグループはシェイムダンジョンの北で、敵の待ち伏せにあった模様。トリンシックのパラディン、デュプレ（Dupre）によるとオークとモンバットが陛下のグループに攻撃し、キーワナン（Keeonean）と呼ばれるものが、陛下を捕らえ、そのまま消え去ったということだ。

英雄を夢見たあの日 - そう、戦いの流れを変えようと敵地にひっそりと潜り込み、重要な情報を盗み出そうとしていたあの日が呪わしい。少なくとも私は自らを自信に満ち溢れた有能な戦士、つまり徳の守護者であると考えていた。そしてこの最悪な戦況の中で手柄を立てることができれば、上官にも一目置かれる明るい将来が開けると信じていたのだ。

恐れていた通り、ジュオナール（Juo'nar）のアンデッド軍はマラベルのラットマンやゲイザーとともに防衛隊を完全に圧倒し、トリンシックを制圧してしまった！

ユーの警備が緩くなったのを知ってか、ワインを狙ったTroll（トロル）が一匹醸造所に潜り込んだ。討伐に向かった勇者達が醸造所についた時、そこには赤鬼が・・・（日本シャード限定節分記念イベント！）