鏡に映った世界
Shard(シャード)は、不死の宝珠が粉砕されたときに飛び散った破片です。そのため、いくつもの Facet(面)を持っています。魔法使いモンデインが討伐されたあと、モンデインの愛弟子であった魔女ミナックスは、アバタ
ールから逃れるために、強力な魔力を駆使して同じシャード内の別の面に移動していました。そこでミナックスは、元の世界に戻る方法を探ると同時に、師匠の仇、ロード・ブリティッシュとアバタ
ールを倒すための算段を練っていたのです。ミナックスはまた、Dark Facet(暗黒面)の怪物どもの中から、彼女に忠誠を誓う手下を集め、それらに彼女自身の名にちなんで"ミナクシア"と名づけるなど、着々と力を蓄えていきました。
そしてついに、ミナックスは面間の移動を可能にする秘密を解き明かし、行動に移したのです。ミナックスは忠実な下僕どもをブリタ
ニアに送りこみ、ロード・ブリティッシュはもちろん、ブリタ
ニア全土に対して猛攻撃をしかけました。とうとう持ちこたえれなくなったロード・ブリティッシュは、ブリタ
ニアの全住民と忠実な家臣を引き連れて、もうひとつの面へ移ることを余儀なくされました。しかし、そこはVirtue(徳)に守られていたため、ミナックスには手が出せませんでした。それでもなんとか、ミナックスの手下はロード・ブリティッシュの新世界にまで侵入することはできましたが、高い徳の力におおわれていたため、直接的、あるいは間接的にも、そこでは他人を傷つけることができなくなっていたのです。
2つの類似世界
ミナックスは、ロード・ブリティッシュが強引に放棄させられた面を完全に掌握し、手中に収めました。2つの世界はまったく同じ構造をしていますが、ひとつだけ、違う部分があります。"Dark Facet"(暗黒面)では、プレイヤーは互いに攻撃し合うことができ、しかも、ロード・ブリティッシュの政権下とは異なり、他人を傷つけても一切お咎めがありません。かたや、"Virtue Facet"(有徳面)では、プレイヤーは他人を攻撃することができません。
暗黒面の良い所
ウルティマオンライン:ルネッサンスの"暗黒面"の良い所は、これまで何千何万人のプレイヤーが数年間にわたって慣れ親しんできたウルティマオンラインとはちょっと違います。ここには、もっと自由とスリルが欲しいという多くのプレイヤーからの要望でもあった、プレイヤー同士の戦闘が可能になっています。さらに、4つの Faction(派閥)のひとつに参加して、派閥同士の戦闘もできるようになっています。派閥同士で同盟を組んだり、大規模な戦争を行うことも可能です。派閥はメンバーの意思によって方向性を決めることができるため、その目的や行動もアイデア次第でいろいろ考えることができます。
ご注意:2000年5月現在、派閥システムは導入されていません。導入スケジュール及び内容につきましてはアップデート情報をご覧ください。
有徳面の良い所
もちろん、ほかのプレイヤーに殺される危険のない世界を望む声も多くあります。プレイヤー同士の殺人は、スリルというより、このゲームの楽しさを台無しにしてしまう悪い要素だと考えるプレイヤーも少なくないのです。キャラクタ
ーのスキルレベルを磨いたり、他のプレイヤーと協力して何かを成し遂げるといったことが、こちらの世界での最大の楽しみ方となります。
別の面への移り方
2つの並行世界の存在が確認されたとき、その間を行き来する方法も発見されました。それは、ミナックスが送りこんだ兵士の遺体から発見された2つの小さな石でした。当初、土占い師たちの必死の分析にも関わらず、その魔法を解明することができませんでしたが、ある時、調査の最中に石の性質が劇的に変化したのです。そこでわかったことは、さらに驚くべきことでした。2つの月に向かって伸びる2本の力の線が観察されたのです。
これらの石は、Trammel Moonstone(トランメル・ムーンストーン)と Felucca Moonstone(フェルッカ・ムーンストーン)と名づけられました。Dark Facet(暗黒面)から Virtue Facet(有徳面)へ移動するときは、トランメル・ムーンストーンを使い、反対に、 有徳面から暗黒面へ移動するときはフェルッカ・ムーンストーンを使うのです。
ムーンストーンを使うと、Moongate(ムーンゲート)が現われます。すると、ムーンストーンは地面に落ち、自分から地中に潜ると、数秒間、もうひとつの面の同じ場所にムーンゲートを開きます。
ムーンストーンを観察していると、対応する月の相に従って色が変化するのがわかります。
月の相 |
新月 |
三日月 |
上弦 |
九日月 |
満月 |
居待月 |
下弦 |
二十三夜月 |
色 |
鮮黄色 |
赤茶 |
深紅 |
青紫 |
青緑 |
水色 |
明紫 |
薄紫 |