アトランコ：「たまんないわ〜」
メグ：「涼しいですね〜」


アトランコ：「やっぱり、釣りの帰りに、これ持って帰ってきて正解だったわ〜」
メグ：「はいっ、ぜんぜん暑くないですね！　これなら、色々とはかどりそうです」
アトランコ：「そうよね〜。アタシも、もはや何もやる気が起きない状態まで追い込まれてたんだけど、これで立ち直れそうよ。ウフフ」
メグ：「あははっ」
アトランコ：「ウフフフフフ！！」

*ガチャリ*　*バタンッ*



サラ：「なっ！　なんなのこれは！？」
メグ：「あ、サラさん、おかえりなさ〜い」
アトランコ：「ほら、サラもそんなとこに突っ立ってないで、座んなさい。涼しいわよ〜」
サラ：「どうして、ここに雪があるんですか？」
アトランコ：「ちょっと誠実の神殿まで釣りにいってたんだけど、丁度いいから持って帰ってきたのよ」
サラ：「“丁度いいから”って……このままじゃ床が水浸しになるじゃないですか。ダメですよ、すぐ外へ出さないと」
アトランコ：「まあ、そうカリカリしないの。外は暑かったでしょ？　少しここで涼むといいわ。気分が落ち着くから」
サラ： *ひんやり* 「た、たしかに涼しいですけど……」
アトランコ：「でしょ？　ウフフ」
メグ：「ここで作業するといいですよ〜。とってもはかどるんですからっ」
サラ：「あっ、メグ！　原稿を床に落としてるじゃないの！」
メグ：「え！？　ああ……原稿が水浸しに……」
サラ：「やっぱり、この雪は外に出します！」
アトランコ：「なによ、サラだって“ちょっといいかも”って思ってたくせに。それにこの雪は、運び込んでからカチカチに固めたから、簡単には運び出せないわよ？」
サラ：「……」

*ポイッ*



メグ：「ちょっと、サラさん！？　何してるんですか！？」
アトランコ：「そうよ、いくら運べないからって、爆発薬はないわよ、爆発薬は」
サラ：「ふぅ、これで雪がなくなってスッキリしたわ」
アトランコ：「でも、雪が飛び散ったから、床が更に水浸しになってるわよ」
メグ：「それに、ここ……床に穴が……」
サラ：「……あっ、いけない！　もうこんな時間！　メグ、後片付け頼んだわよ！」

*タッタッタッタッ*

メグ：「……」



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