ファイブ・オン・フライデイ(Five on Friday)は、毎週金曜日に皆様からのご質問に対して米国UOチームがお答えしていきます。今回は次の5つの質問に対する回答が寄せられました。
1. パブリッシュ41の恵みの護り (Aegis of Grace)の修正について説明してください。
Ando(Lead QA Tester):
エンジニアの1人が恵みの護りのテンプレートを変更した後に、古いアイテムのアイテムプロパティが正しく更新されない問題を見つけました。これは過去に本質的には「問題となっていた」アイテムを、本質的に修正する思いがけない副作用を持ちました。
この修正をOriginとPacificに導入した後、開発チームはヒューマンが身につけることができ、間違ったアートを持つレアアイテムだった、古い「パッチ前の」恵みの護りに修正が影響したことに気づきました。そこで私たちは残りのシャードにパブリッシュ41を導入する前に、決断を下さなければなりませんでした。一方では、この問題は既に行われていたいくつかの仕事に干渉していたため、開発チームによって修正される必要がありました。他方、私たちは以前からこれらのアイテムを愛用していたヒューマンたちのためにも、彼らが使えないものにしたくはありませんでした。そこで、新旧両方の全ての恵みの護りがヒューマンとエルフの両方が装備できるように変更されました。同様に、昔から存在する恵みの護りはCircletのアートではなく、Horned Helmのアートで表示され続けるでしょう(既に変更が行われたOriginとPacific上のものを除きます。これらはまだ調査されていますが、残念ながら元に戻すことは非常に難しいものと思われます)。
2. Inuイベントの遅れはどれくらいの期間になりますか? 数週間、数ヶ月、1年?
Darkscribe(Producer):
ストーリーの進行は私たちがもう一度準備をして、2〜3の事を書いたらすぐに再開されるでしょう。7月が終わる前には続きを始めたいと思っています。遅れて申し訳ありません。アナウンスについてはいつできるか分りませんが、スケジュールが決まり次第、コミュニティにお知らせします。
3. 日本以外のプレイヤーはいつ「旅のお供セット」を購入できるようになりますか?
Wilki(Community Coordinator):
8月に有料サービスとして販売する予定です。
※ 日本では「ウルティマ オンライン 2006」の特典アイテムとなります。
4. PunkBusterがUOゲーム画面のスクリーンショットを撮影する権利を持っている理由は何でしょうか? これは何のために使われるのでしょうか?
Tony Ray(Even Balance社の創業者):
スクリーンショットはサーバー管理者によって要求され、プレイヤーが参加しているサーバーに返されます。各サーバー管理者は、スクリーンショットを要求すること、及びサーバーに返されたスクリーンショットをどうするかについて決めることができます。PunkBusterによって撮影されるスクリーンショットはゲーム画面だけで、ユーザーのデスクトップや他に動いているプログラムは撮影しません。この機能について私たちがコメントするのは、サーバー管理者が撮影されたスクリーンショットの扱いに関して決定し、もしそう望むなら、サーバーがスクリーンショットを撮影しないようにもできることをプレイヤーに知らせるためです。
スクリーンショットは決して直接Even Balance社に送られることはありません。私たちはバンする目的などのためにスクリーンショットを使用しません。しかし、若干名のサーバー管理者は画像変換系の不正行為を行っているプレイヤーを捕まえるために、スクリーンショット撮影機能を使います(つまり、不正行為を行っている最中の画面が証拠になります)。もし、UOチームがPunkBusterを介してスクリーンショットを撮影することを決めたならば、彼らはそのスクリーンショットをどうするかについても決めることでしょう。そうした決定は完全に私たちの管轄外になります。
サーバー管理者の中には自分たちのサーバーで不正行為を行っていたプレイヤーを捕まえた時に、見せしめとしてWebサイトにそのスクリーンショットを掲載する人がいます。同様にpunksbusted.comのような管理者コミュニティグループでも、彼らのサーバーで不正行為を行ったプレイヤーを捕まえた時に、仲間内でスクリーンショットを掲載することがあります。
※ UOチームからの注釈: 私たちはPunkBusterで撮影されたスクリーンショットを公開する意図はありません。しかしながら、私たちは現在、UOで何が起きているかモニターすることができ、既に撮影したスクリーンショットを公開する権利を持っているので、PunkBusterは実際にはここでは何も変更していません。同様に、私たちは今現在PunkBusterのスクリーンショット機能を使うことを計画していません。
5. PunkBusterのEULA(PunkBusterソフトウェア ライセンス契約書)は、Even Balance社がユーザーのコンピューターに対してできることに関して、非常に広範囲に渡るように思えます。しかし、プライバシーポリシーの範囲はそれに比べて狭く、ハードディスクのフルスキャンが行われず、プライベートデータがPunkBusterサーバーに送られないことを説明しているだけです。この両者の間にある違いは何が理由なのでしょうか? そしてプライバシーポリシーは法的な拘束力を持つのでしょうか? (例えば、EULAに記載されていることを理由に、PunkBusterがある日突然私の財務上の記録をアップロードしたり、読み始めることを決定したりする可能性はありませんか?)
Tony Ray(Even Balance社の創業者):
私たちのEULAはPunkBusterが契約の観点から行うことを許可されていることについて、はっきりと正確に述べています。それはアメリカ合衆国またはテキサス州の法律を破るようなものでは決してありません(先ほどの例にあった財務記録についての質問は、これに関係しているのだと思います)。EULAがそれほど広範囲でなければならない理由は、PunkBusterがコンピュータの上の全てのものを見ることが許可されていなければならないからです。そうでなければ、不正ツールの作成者は、「プライベートデータ」またはPunkBusterが見れないよう設計されている何かに偽装して、発見されないようにするでしょう。
どんなソフトウェアプログラムの場合でも動作させるときには、ユーザーがそれを本当であると認識するかどうかにかかわらず、信頼性が問われます。皆さんがダウンロードし、いつも動かしている他のソフトウェアのライセンスと私たちのEULAを比べてみてください。プログラムまたはオペレーティングシステムが何をしようとしているかは、たとえ動かしているそのときでさえも、実際に結果が生じるまで決して分かりません。私たちの目的は、不正ツールの無い環境での競争を望む全ての参加者にとって、PunkBusterが可能な限り同じレベルのプレイフィールドを供給する目的でどんな手段をとるかについて、明らかにし、率直に説明することです。
他方、私たちのプライバシーポリシーは、その意図と目的についてより平易な言語表現で書かれました。私たちはビジネスにおける誠実さの問題と、ユーザーとクライアント間の大切な評判を維持するため、プライバシーポリシーに従います。それは全てのアンチチート ソフトウェアが評価されるべき時の基準だと考えます。私は法律の勉強をしてきた訳ではありませんので、専門的な観点からそれが法的拘束力があるかどうかについて話すことはできませんが、実際にはそうした拘束力があると考えています。その主な目的は、法的義務を定義することよりも、どのようにPunkBusterが現実世界で実際に機能するかという質問に対してより多く答えるためです。
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