西側の壁から金属と石がぶつかり合う音が再び響き渡り、埋没した神殿に繋がる穴からまた別の機械生物が這い出してきてガーゴイル防衛軍に襲いかかった。この生物たちだけなら重大な脅威ではないが、僅かなミスが怪我に繋がりかねず、機械生物と違ってガーゴイルたちは自軍を補充できないことが問題だった。それに加え、悠久の眠りにつく主を祀る機械神殿の邪悪で狂気に満ちたコントローラーたちに脱走ガーゴイルたちが合流し、ヴァーローレグ(Ver Lor Reg)は不安定な状況下にあった。猛々しい肉弾戦の音は遠ざかっていったが、それとは全く異質の、それでいて同じくらい熱い戦いが評議会の会議室内で繰り広げられていた。