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ローカルニュース

ジャックとミラルダ

投稿日:2011年10月27日

(Asuka, Wakoku, Hokuto, Izumo, Mizuho, Mugenシャードローカル)

ミラルダ(Miralda the witch)とジャック(Jack the ranter)がブリタニアへ来てから、数日が経過した。

ジャックはこの数日間、主人であるミラルダにこき使われていた。しかし、それはいまに始まったことではなく、彼にとってはいつものことなので、苦にしていなかった。それよりも、この地で新しい発見を主人と共に喜びあえることに幸せを感じていた。

だが、いよいよ二人が本来暮らすべき世界へ帰る日が、間近に迫ってきたのであった。


「姐さん、そろそろブリタニアとお別れッスよ。早くしないとオイラたち終わるッス!」
「少し黙ってな、いま大事なところなんだ! それに、まだ時間はあるよ」
「し、しかしッスね……」
「まったく、グズのくせにうるさいヤツだねぇ。こいつがうまくいったら、すぐに帰るっていってるんだ。黙って待ってな!」
「大丈夫なんスか? うまくいくんスか? オイラ、嫌な予感がするッス」


ブリタニアの地は、ミラルダの好奇心を刺激するもので溢れていた。彼女は、自分の住む世界では決して出会うことのなかったものを見つけるたびに、目をキラキラとさせながら怪しげな魔法をかけたり、召喚魔法の触媒に使ってみたりしていた。

しかし、慣れない地で調子が出ないのか、成果はイマイチのようであった。ミラルダが実験に失敗するたびに、とばっちりをうけるジャックは、いつも不安そうな顔で主人の実験する様子を眺めていた。


「よし、あとはこのまましばらく寝かせておけば完成だね」
「成功ッスか!?」
「誰に口きいてるんだい! アタシが失敗するわけないだろう!」
「そ、そうでしたッス! ところで、いったい何が出てくるッスか?」
「そりゃあ、出てきてからのお楽しみだよ。ひっひっ」
「なるほどッス。それじゃ、せっかくッスから、こちらに住むみなさんにもお見せするっていうのはどうッスか? 姐さんの魔法は派手なのが多いッスから、きっと喜ぶッスよ」
「お前の世話をしてくれたヤツらのことかい?」
「そうッス。色々と助けていただいたッスから、お別れの挨拶もしたいッス」
「アタシはどっちでも構わないよ。お前が呼んでくるっていうんなら、好きにしな」
「ほんとッスか! それじゃ、みなさんを呼びに街へ行ってくるッス!」

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