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語らう二人

投稿日:2011年7月9日

(Asuka, Wakoku, Hokuto, Izumo, Mizuho, Mugenシャードローカル)

その日、冒険者に応援を求めたあと、肩を冷やしてからアルタイル(Altail)が光の道に戻ってくると、強靭な生物と壁は消え、ベルガ(Velga)の元へ続く道が出来ていた。

アルタイルは光の道を走り続け、魚料理を目の前にして座って眠っているベルガの元へ駆けつける。

「ベルガ!」
「遅いぞっ。ちょっと寝ちゃったじゃない」
「え? “ちょっと”だけなのかい? そんな短時間に手配するなんて流石義父さんだな」

二人は光の橋の上で語り続けた。


「やっぱり、流行や斬新さを追いかけるよりも、歴史のあるものを手堅く仕上げたほうがいいのかな?」
「うーん。どっちにもいい点と悪い点があるから……」
「じゃぁ、その二つの中間こそが究極なのかもしれないね」

グレン(Glen)はそばの竹やぶに隠れつつ一部始終を見守っていた。

「若さゆえの過ちという奴か。彼奴の根っこはまだ腐っていないようだな」


その後、もう何度目になるだろうか、グレンはアルタイルとベルガが付き合うのを認めることを伝えた。もちろん、テルマーで起こった一件については全く触れずに。

それから二人はどうなったか、って? もちろん、いまでも仲良くしています。

愛する人を護るため、『究極の小料理』実現のため、そして、強い肩と意志を持つためにベルガの父親からさらにさらにしごかれる日々が続くことになりましたが……それはまた別のお話。

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