メグ：「むむむ……こ、これは……」
サラ：「あら、メグじゃない。どうしたのよ、ポストの前でうなっちゃって」
メグ：「あっ、サラさん。ええっと、その、実は投稿が来てるんですけど、これから急ぎの取材があったのを忘れてまして……。すみませんが紹介をお願いします！　それじゃ！！」

*ダダダダダッ！*

サラ：「あ、ちょっと、メグ！　……そんなに急ぎの取材なんてあったかしら？　まあ、いいわ。今日は私が紹介しますか」

*ガチャリ*　*バタンッ*

アトランコ：「メグちゃん、遅かったじゃな〜い。ポストの中身を確認するのに、どれだけかかったのよ。……って、サラじゃない。メグちゃんは？」
サラ：「メグなら急ぎの取材があるだとかで、どこかへ行っちゃいましたよ。私にこれを渡して」
アトランコ：「ふ〜ん、取材ねえ。その封筒はポストに入ってのかしら？」
サラ：「ええ、そうみたいです。“投稿が来てるから紹介しておいてくれ”って言われましたから」
アトランコ：「なるほど、読めてきたわ。サラ、その投稿の内容は？」
サラ：「ええっと、それじゃ紹介しますね。Mizuhoシャードで行われた『第三回 裸エプラン』のご紹介です。Karenさん、ありがとうございます」 *smile*




3月5日に瑞穂ではお馴染みになったマラソンイベント『裸エプラン』の第三回目が行われました。今回も裸にエプロンのみという格好でルナからアンブラを経てユーへ行きゴールはロストランドの灯台までを参加者全員で走りぬきました。第三回目となった今回はトラブルに見舞われることなく無事に全員完走を果たしました。
全員完走は裸エプラン始まって以来の快挙でした！　（Karen）

アトランコ：「……あの子、逃げたわね」
サラ：「えっ、逃げたって誰がですか？」
アトランコ：「メグちゃんよ。投稿文にもあるように、このイベントは今回で三回目なんだけど、前回と前々回の開催後も投稿してくれてね、メグちゃんとアタシで紹介したんだけど、あの子そのたびに恥ずかしそうにしてうまく紹介できなかったのよね、ウフフ」
サラ：「ウフフって……恥ずかしがる気持ちは分かりますけど、BNNレポーターとしてしっかりと内容をお届けする義務がありますから、そんなことじゃダメです。あとで、メグには私からキッチリ言い聞かせておきます」
アトランコ：「んも〜、相変わらず固いのね〜。メグちゃんは、そういう純粋なところを隠さないのが魅力なんじゃない」
サラ：「それとこれとは別です。仕事はしっかりやってもらわないと」
アトランコ：「はいはい」
サラ：「……ところで、コースはかなり長距離のようですが、そんな中での全員完走というのは凄いですよね」
アトランコ：「そうねえ。前回は難しすぎたって言ってたから、コース難易度を調整して、簡単にしたんじゃないかしら？」
サラ：「でも、全員ですよ？　あんな格好だと、ちょっとしたことが大惨事になりかねないわけですから、全員完走は凄いと思います」
アトランコ：「アタシならエプロンすらない状態でも完走できるわ」
サラ：「いや、そういうことじゃなくて……」
アトランコ：「でも、仮に仕事だったとしても、エプロンだけ身に付けて走り回るなんて、サラにはできないでしょ？」
サラ：「で、できますっ」
アトランコ：「あら〜、そんな無理しなくていいのよ。サラにだってできないことがあったっていいじゃない。ウフフフフ！！」
サラ：「いいえ、そのくらいどうってことありませんっ」
アトランコ：「そう？　でも、エプロン一枚で街中を走り回ってたら、素敵な出会いを逃しちゃうかもしれないわよ？」
サラ：「うっ……」



サラ：「それでは、今週はサラ・マクラッケンと」
アトランコ：「アトランコがお送りしました」
サラ：「皆さん、また次回お会いしましょう」 *smile*

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