モーリス：「……なるほど、臭いの原因はこれでしたか。それにしても、一体誰がこんな嫌がらせを……」

*ガチャリッ*　*バタン！*

モーリス：「あ、マーク君。おかえりなさい」
マーク：「うお！？　この酷い臭いは一体なんなのですか！？」


モーリス：「どうやら臭いの原因はこれのようですよ」
マーク：「なんですかこれは！？　マフィン……のようにも見えますが、ありえない臭気を放っているじゃありませんか！　モーリスさんが持ってきたのですか！？」
モーリス：「いえ、私も先ほど来たばかりで、驚いているところです。誰かの嫌がらせでしょうか？」
マーク：「なるほど。力ではこのマーク・エヴァンスに敵わないと踏んで、臭い攻め作戦に変更したということかもしれません。恐るべし策略です……！」 *ゴクリ*
モーリス：「一体誰が？」
マーク：「そこまでは分かりません！」
モーリス：「というか、マーク君には嫌がらせをされる覚えがあるのですか？」
マーク：「ワタシクには溢れんばかりの魅力がありますから、それを羨む方も多いのだと思います」 *うんうん*
モーリス：「そうですか……」
マーク：「むっ、モーリスさん。この本はなんですか？」
モーリス：「ああ、これですか。ここへ来たときから、すでにテーブルの上に置いてあったんですよ。誰が置いたのかは分かりません」
マーク：「なにが書かれているのですか？」
モーリス：「中身は確認していませんが、なにか気になることでも？」
マーク：「もしかしたら、この生臭い料理を置いた犯人が分かるかもしれませんよ！」
モーリス：「なるほど。この本は先日まではありませんでしたから、この料理と一緒に犯人が置いた可能性はありますね」
マーク：「そうでしょう、そうでしょう」
モーリス：「では、中身を確認してみましょう」

表の飾り付けで使った魚の身が余ったので、ちょっとした料理を作ってみました。 臭いはキツいですけど、味はアトランコ先生も「おいしい」といってくれたので、 きっとお二人のお口にも合うと思いますよっ。 このままダメにしちゃうのは勿体ないので、食べちゃってくださいねっ！

メグ・ハマー

モーリス：「……ど、どうやら嫌がらせではないようですね」
マーク：「ええ、そのようです。まさかこれがメグさんの作品だとは！！」
モーリス：「それで、どうしますか？」
マーク：「ワタクシも悩んでおります。しかし、せっかくメグさんが用意してくれたものですから」
モーリス：「食べないというわけにはいかない……と」
マーク：「ええい！　迷っても仕方ありません！　漢（おとこ）マーク・エヴァンス、いかせていただきますっ！！」 *パクッ*
モーリス：「わ、私だけ食べないというものなんですから……私もいただくとしましょう」 *ぱくっ*

*もぐもぐ*

マーク＆モーリス「あっ……おいしい」



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