幼いヘルハウンド（A Young Hell Hound）にいい名前を付けてやろうと、モーガン（Morgan）はヒントを得るため街へ向かった。そして出会った冒険者たちから、たくさんの候補が挙げられたのだった。

「思ったより、いいのが集まったな。あいつらのセンスをあなどってたぜ」

*ガゥ！*

「そうだな。あとは結果を待つだけだ」

予想以上に名前が挙げられたため、モーガンと幼いヘルハウンドは自分たちだけでは結論を出せずにいた。そこで、これまで何度も世話になった冒険者たちの意見も聞こうということになり、投票をお願いしたのだった。



投票場所である自宅（借家）にいては落ち着かないと、別の場所へ移動したモーガンと幼いヘルハウンドであったが、結局はそわそわと何も手につかない状態で、ただ時間が過ぎるのを待つだけであった。

「ふぅ……よし、そろそろだな。行くぞ！」

*ガゥ〜*

そしていよいよ時間となり、一人と一匹は足早に自宅（借家）へ向かったのだった。