メグ：「ところで、『ベインの選民』の調査は進んでますか？」
モーリス：「それが、なかなか難しくて。まだまだ時間がかかりそうです」
メグ：「そうですかぁ。まあ、焦らずじっくりやってくださいっ」
モーリス：「ええ」

*バタンッ*　*ダダダダダダダッ！*

マーク：「メグさん！　モーリスさん！」


メグ：「あ、マークさん。相変わらず暑苦し……勢いのある登場ですねえ」
モーリス：「どうしたんですか、その格好は？」
マーク：「ワタクシのことはどうだっていいのです！　それより、お二人はご存知ですか？」
メグ：「ご存知って、なにをですか？」
マーク：「ハッハッハ、よくぞ聞いてくれました。そんなに知りたいですか、メグさん！　それにモーリスさん！」 *うんうん*
メグ：「いや、だって自分で……」
モーリス：「ええ、まあ」
マーク：「では、教えて差し上げましょう。なんと！　最近ブリタニアではトレジャーハンティングが大流行りらしいのです！！」
メグ：「へ〜、そうなんですか。そういえば私やったことないですね」
モーリス：「私は以前に何度かやったことがありますが、そんなに流行っているとは知りませんでした」
マーク：「そうでしょう、そうでしょう。そこでワタクシは思ったのです。BNNレポーターとして、流行は押さえておくべきではないかと！」
メグ：「たしかに」
マーク：「というわけで、さっそくワタクシは地図を取ってまいりました！」
モーリス：「なるほど、そういうことでしたか。マークさんがそんな格好しているわけが分かりましたよ。体を張ってレベルの高い地図を取ってきたのですね」
メグ：「おお！　ちょっと見せてください！　どれどれ……[レベル1]とありますよ。これってどうなんですか？」
モーリス：「どうやら、最も入手が容易なもののようですね」
マーク：「ワタクシにかかれば、この程度はお安い御用です！　ささ、お二人とも準備してください。さっそく出かけますよ！」
モーリス：「待ってください。この地図ぼろぼろじゃないですか。マーク君、宝の位置は分かっているのですか？」
マーク：「さすがモーリスさん、目の付けどころが違います！　ワタクシは地図の解読などできませんから、研ぎ澄まされた野生の勘で探そうと思っております！」
メグ：「え〜！　それじゃあ、地図を取ってきた意味がないじゃないですかっ。場所も分からないのに探すなんて無理ですよ」
モーリス：「メグさんのいうとおりです。仕方ありません、久しぶりに私が地図の解読をやってみましょう。どれどれ……」


モーリス：「地図の東側にコーブの街がありますね」
メグ：「ということは、目印のあるポイントはブリテインから北東へいった辺りでしょうか。BNNステーションから近いですね！」
マーク：「そうと分かれば、こうしてはいられません。ポイントまで全力疾走です！」

*ダダダダダダッ！！*

メグ：「あっ、ちょっと待ってくださいよ〜」
モーリス：「私たちも向かいましょう。それとメグさん、ツルハシはお持ちですか？」
メグ：「はい、そこに入ってますけど？」
モーリス：「よかった。では、ツルハシを持っていきましょう。宝を掘り出すときに必要ですから」
メグ：「わかりました！　それじゃあ出発！」



モーリス：「ふむ、地図によると宝はこの辺りですね」
メグ：「おお！」


マーク：「素晴らしい！　ワタクシ燃え上がってまいりました！　メグさん、そのツルハシを貸していただけますか？　さっそくワタクシが宝を掘り出してみせましょう！」
メグ：「ダメですっ。ここは私の見せ場なんですから！」
モーリス：「というと？」
メグ：「ふっふっふ。こうみえても私、そこそこ採掘には自信があるんですよっ」
モーリス：「なるほど。それは助かります」
マーク：「採掘ができなかったら、まったく出番がないところでしたね！　ハッハッハ！」 *ごふっ*
メグ：「マークさんはちょっと黙っててもらえますかっ。じゃあ、いきますよ〜」
モーリス：「あ、気を付けてくださいよ。宝と一緒に……」
メグ：「大丈夫ですって〜。このくらい私にだってできますから」 *ザクッザクッ*
マーク：「なにやらチェストが見えてきましたよ！！　さすがメグさん！」
メグ：「だから、このくらいできる……って、きゃーーー！！」


マーク：「メグさん、さがってください！　ここはワタクシが！」
メグ：「お願いします！　……って、いったいなんなんですか〜？」
モーリス：「宝を守るガーディアン（Guardian）です。宝を掘り出す人たちに襲いかかってきます」
メグ：「そういう大事なことは最初にいってくださいよっ」
モーリス：「ですから、気を付けてくださいと……」
マーク： *ふぅ* 「どうやら、片付いたみたいですね。ワタクシにかかれば、どうということはありませんでしたよ！」
メグ：「さすがマークさん！　こういうときだけは頼りになりますっ。じゃあ、さっそくチェストの中身を……あれ？」 *ガチャガチャ*
モーリス：「鍵がかかっているんですよ。ちょっとチェストの前を空けていただけますか？　私がこのロックピックを使って開錠します」
メグ：「なるほど」
モーリス： *カチャ* 「よし、これで鍵は開きました。次は……」
マーク： 「おお！　では、お宝拝見といきましょう！！」
モーリス：「あっ、マーク君！　まだ……」


*ボーーーン！！*


マーク：「OOOooOoOOOoo」
モーリス：「だから罠の解除がまだだと」
メグ：「ええ！？　罠までかかってるんですか！？」 *ガクガク*
モーリス：「はい、ですから鍵が開いたからといって安心はできません。とにかく、宝のことは一旦わすれて、先にヒーラーを探しましょう！」
メグ：「そ、そうですね！　マークさんはそこにいてくださいよ！」

*ダダダダダダッ！*

マーク：「OooOOo」



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