メグ：「こんにちは、メグ・ハマーです。今日はブリタニアイベント振興協会にお邪魔しています！　メソナさん、はじめまして。今日はよろしくお願いします！」
メソナ：「皆様こんにちは。秘書見習いのメソナでございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします」 *smile*


メグ：「なんでも、冒険者の皆さんにプレゼントを用意したということですが」
メソナ：「はい。以前、冒険者の皆様には大変お世話になりましたので感謝の気持ちを込め、今回ご用意させていただきました」
メグ：「でも、私が調べた限りでは、冒険者はすごく危険な目にあってるようなんですけど、そういった状況も含めてプレゼントということなんでしょうか？」
メソナ：「……」
メグ：「あの、メソナさん？」
メソナ：「私がいけないんです！　防犯用の仕掛けを解除する鍵を紛失してしまうなんて……」 *グスン*
メグ：「な、なるほど。それで冒険者の皆さんは、メソナさんの家までプレゼントを受け取りにいったということですか。危険を冒して」
メソナ：「いまだに協会でもミスが多くて、アルフレッドさんやハルさんにご迷惑ばかりかけているし……私ってダメな女なんです！」
メグ：「そんなことないですって。とりあえず、落ち着いてください。いきなりフィニ……いや、アルフレッドさんやハルさんと同じようにはいきませんよ。私だって、毎日のようにサラさんにお説教されてますし、これからですって！　頑張ってくださいっ」
メソナ：「そうですよね！　こんなところで弱音を吐いても仕方ありませんね。メグさん、私頑張ります！　一人前の秘書になってみせます！」
メグ：「この立ち直りの早さはマークさんに通じるものが……。ところでプレゼントはパイだったようですが、改めて作り直してそれを振舞うという選択肢はなかったんですか？　そうすれば、皆さん危険な目にあうことはなかったと思うのですが」
メソナ：「それについては私も迷いました。ただ、あのパイは会心の出来でしたので」
メグ：「危険な目にあわせてでも受け取ってほしかったと」
メソナ： *うぅ* 「私がいけないんです！！　鍵を……」
メグ：「あ〜！　すいません！　ちょっと言い過ぎました。ふむふむ、会心の出来ですか……」
メソナ：「メグさんはお気に召しませんでしたか？」
メグ：「いえ、そうじゃないんです。メソナさん、パイにはご自分の名前を刻印されましたよね？」
メソナ：「ええ、あれ程の出来のものは滅多に作れませんので、記念に刻印を入れさせていただきました。もちろん、品質に影響がないよう慎重に行ってますので、問題ないはずです」
メグ：「えっと、その刻印なんですけど、名前が“Mesona”ではなく“Mesanna”になってるんです」
メソナ：「ええ！？　本当ですか！？」
メグ：「はい。これを見てください」


メソナ：「本当ですね……。私ったら、うっかり間違ってしまったんだわ。どうしましょう、メグさん」 *あたふた*
メグ：「う〜ん、まあ、今さら回収して刻印を入れ直すっていうのも無理がありますから、次回から気を付ければいいと思いますよ」
メソナ：「いいんでしょうか。今回も結局は冒険者の皆様にご迷惑をかけるだけで、なんだか申し訳なくて」
メグ：「ちょっと失敗しちゃいましたけど、きっと感謝の気持ちは伝わってると思いますよっ」
メソナ：「そうだといいのですけれど……」
メグ：「大丈夫ですって。それより、もうひとつ質問があるんですが、いいですか？」
メソナ：「はい、何なりとご質問ください」
メグ：「メソナさんの家の2階に飾られている像についてなんですが、聞いた話ですと『理想の旦那様』というタイトルだとか」
メソナ：「ええ、そうなんです。メグさんも、あの像の素晴らしさを理解してくださるんですか！　とっても素敵ですものね、うふふ」
メグ：「いや、まあ、そう……なんですかね」
メソナ：「よろしければ、メグさんのお宅にも同じ像を手配いたしましょうか？」
メグ：「ええ！？　いえ、それはちょっと……。あっ、もうこんな時間ですね！　その話はまた今度ということで！」
メソナ：「あら、それは残念。好みの合う同士、もっとお話がしたかったのに」
メグ：「あはは……。メソナさん、今日はありがとうございました！」
メソナ：「こちらこそ、有難うございました。これからも当協会をどうぞよろしくお願いいたします」 *smile*

メグ：「それでは、今週はメグ・ハマーがブリタニアイベント振興協会よりお送りしました！　ブリ☆ウオッ！」



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