メグ：「こんにちは、メグ・ハマーです」
アトランコ：「アトランコよ〜」
メグ：「アトランコ先生！　ついにアビスの守人、そしてアビスの番人が決まったみたいですよっ」
アトランコ：「なにそれ？」
メグ：「……」
アトランコ：「なんでそこで黙るのよ」
メグ：「いや、まさか知らないとは思わなかったので」
アトランコ：「メグちゃん、今ちょっとアタシのこと見下したでしょ」
メグ：「そんなことないですよ！　アトランコ先生のことはいつだって尊敬してますっ。ただ、少しだけ予想外の答えだったものですから……」
アトランコ：「いいのよ、いいのよ。無理に“尊敬”なんて言葉を使わなくても。はぁ〜、昔は可愛かったわ、メグちゃんも」
メグ：「ええ〜！　ちょっと、やめてくださいよ。私は今も昔も変わってませんっ」
アトランコ：「あらあら、レポーターとしては少しくらい成長してほしいわ」
メグ：「うっ、まぁ、たしかに。頑張ります……！」


アトランコ：「ウフフ、それでなんの話だったかしら？」
メグ：「アビスの守人、アビスの番人についての話です。任命されると凄いものが貰えるんですよ」
アトランコ：「なにが貰えるの？」
メグ：「ふっふっふ、なんと“ステイジアン アビス内の家”ですっ」
アトランコ：「なんでまた、そんな危ないところなのよ」
メグ：「新たな危機に備えての前哨地ということみたいです」
アトランコ：「じゃあ、その家に戦いに備えて色々なものを運び込んだりするの？　武器とか食糧とか」
メグ：「う〜ん、その辺りは任命された人によるんじゃないでしょうか」
アトランコ：「じゃあ、前哨地なのに一面お花だらけにして、ワイン片手に友達と語り合うための“くつろぎ空間”を作ってもいいわけ？　ドーン女王やザー女王に怒られないかしら」
メグ：「いや、怒られないと思いますよ。あくまでも任命された人の自由ですから」
アトランコ：「それなら、アタシも住みたいわ〜」
メグ：「アトランコ先生がですか？　ステイジアン アビス内に？」
アトランコ：「そうよ〜、だって目立つじゃない？」
メグ：「なるほど、注目されたいんですね」
アトランコ：「それに、今より刺激的な生活ができると思うの」
メグ：「たしかに、ステイジアン アビス内だったら刺激はありそうですね。刺激が足りないんですか？」
アトランコ：「だって、ここに来たっていつも同じ顔ぶれだし、いい加減飽きちゃうわよ」
メグ：「……まあ、新鮮さはないですよね。でも、ステイジアン アビス内に住んだら、BNNステーションに来るのが大変ですよ」
アトランコ：「甘いわね、メグちゃん。自宅兼BNNステーションとして、みんなにはアタシの家に集まってもらうのよ。いいじゃな〜い、冒険者の戦いを間近にレポートができるわ！」
メグ：「それだと、私たちが大変なんですけど……」
アトランコ：「ウフフ、若いんだから頑張りなさい」
メグ：「……はい」


メグ：「それでは、今週はメグ・ハマーと」
アトランコ：「アトランコがお送りました」
メグ：「アビスの番人、アビスの守人に任命された皆さん、おめでとうございます！　ブリ☆ウオ！」


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