こんにちは、モーリス・ジョンソンです。今日は、ファイア島に突如現れたアンダーワールドの内部をマーク君が調査するということで、その模様を私がBNNステーションよりお届けすることになりました。さっそく、コミュニケーションクリスタルを使ってマーク君とコンタクトをとってみたいと思います。


モーリス：「マーク君、聞こえますか？　モーリスです」
マーク：「ハーーーイ！！　こちら気合たっぷりのマーク・エヴァンスです！」
モーリス：「今日はアンダーワールドの調査ということですが、一体どうして急にそんな話になったのですか？」
マーク：「先日、メグさんがここの取材に向かったのですが、“怖くて中の様子を見てこなかった”なんていうものですから、代わりにワタクシが中の様子を調査することなったんです」
モーリス：「なるほど。ダンジョンの内部がどのようになっているのか、私も非常に興味はあるのですが、わからないことだらけの場所ですから十分に注意してください」
マーク：「愛用のバイキングソードを持ってきたので問題ありません！　さっそく中に入ってみます！！」

*タッタッタッタ*

モーリス：「中の様子はどうですか？」
マーク：「入ってすぐの場所には、大砲を構えたガードの方がお二人いらっしゃいます。お仕事ご苦労様です！」
モーリス：「ふむ、何かを警戒しているということでしょうか」
マーク：「そこまではわかりません。もう少し進んでみたいと思います！」


マーク：「むむっ、誰かいらっしゃいますね。ガードの方ではないようです。ちょっと話しかけてみましょう」
モーリス：「慎重にお願いします」
マーク：「こんにちは！　ワタクシ、BNNレポーターのマーク・エヴァンスと申します。ガラモン（Garamon）さんはこちらで何をなさっているのでしょうか？」
ガラモン：「ごきげんよう！　もし“アビス”への入り方を探しているなら、手助けできるかもしれない」
マーク：「手助けですか。ガラモンさん、“アビス”というのは何なのですか？」
ガラモン：「入口は“石の守護者”によって守られており、“組み立てカギ”を持つもののみ通過を許可されるだろう」
マーク：「……モーリスさん、どういうことなのかわかりますか？　ワタクシはわかりません！」
モーリス：「おそらく、アンダーワールド内に“アビス”という場所に通じるところが存在するのでしょう。そして、ガラモンさんは“アビス”への行き方を教えてくれようとしてるのではないでしょうか」
マーク：「なるほど、非常に親切な方のようですね。ガラモンさん、ありがとうございました！」
モーリス：「もう少し話を聞いてみてはどうですか？　“アビス”とういうのが気になります」
マーク：「いえ、ワタクシは先に進みたいのです！　奥からワタクシを呼ぶ声が聞こえるのです！　……お、こんなところに本が置いてありますね」


マーク：「こんな場所に本がありますよ！　“謎への招待”というタイトルですね。謎好きのモーリスさんとしては気になるところではないしょうか！？」
モーリス：「ええ、マーク君、内容を確認してもらってもいいでしょうか？」
マーク：「お任せください！　どれどれ……」
モーリス：「なんと書いてありますか？」
マーク：「この近くにパズル部屋があるそうで、そのパズルを解き、あるものを手に入れると、著者であるウィルバー卿の遊び場で試練を受けられるようです」
モーリス：「まさに、“謎への招待”ですね。非常に興味深い……」
マーク：「では、さっそくそのパズル部屋を探してみましょう！　ワタクシのみなぎる気合いとモーリスさんの頭脳があれば、きっと楽勝ですよ。ハッハッハ」
モーリス：「わかりました。ですが、くれぐれも気を付けてください」
マーク：「大丈夫ですって。お、なにやら奥に小部屋がありますね。あれがパズル部屋でしょうか。向かってみます！」
モーリス：「危険な生物などはいないのですか？」
マーク：「そうですね。見たところ、スライムが少々いるだけのようですし、ワタクシの敵ではありません！！」
モーリス：「なるほど、ではパズル部屋までお願いします」
マーク：「了解しました！」

*ダダダダダッ*

マーク： *！？*「こ、これはスライムでは……」
モーリス：「マーク君、スライムがどうかしましたか？」
マーク：「ぬおおおおおおお！！　酸が、酸があああああああ！」


モーリス：「マーク君、どうしました！？　応答してください！」

………

……

…

モーリス：「マーク君の身に何が……これは様子を見に行ったほうがよさそうですね。しかし、予想以上に危険なようですし、しっかりと準備をしなくては」

………

……

…

モーリス：「よし、これだけ準備すれば大丈夫でしょう。アンダーワールドへ急がなくては」

*ガチャッ*　*スタスタ*


マーク：「マーク・エヴァンス、ただいま戻りました！！」
モーリス：「マーク君！　急に応答がなくなったから、心配しましたよ」
マーク：「いやー、申し訳ない！　コミュニケーションクリスタルのチャージが切れてしまいまして。しかし、このとおり無事です！　ハッハッハ！」
モーリス：「服装を見る限り、あまり無事ではないようですが……まあ、良しとしましょうか」


マーク：「それでは今週は、マーク・エヴァンスと！！」
モーリス：「モーリス・ジョンソンがお送りしました。皆さん、アンダーワールドへはしっかりと準備をしてから行くようにしてください」
マーク：「そのとおり！　じゃないと、ワタクシのようになっちゃいますよ、ハッハッハ！」


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