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対話

投稿日:2009年4月4日

正と邪の区別無く、等しく風はその向きと力を変え、雨は降り落ちる。少なくとも私はそう教えられた。私は王国が燃え落ちるのを見た。攻城戦と疫病。出生と死。愛、そして殺人。だがまだまだ足りない。

一人の息が止まる、止まらないなどはささいなことだ。全土が一つの旗の元にまとまるというこの時に、それが何ほどの価値を持つのか。私は野望に燃える者であり、平衡を知る者であり、犠牲の完全なる意味を知る者だ……その犠牲が私ではないことは確かだが……だがその意味を知る者だ。


全身鏡の前に立つメリッサ(Melissa)。慄然とするほどの優雅さで振り返るとその背中を確認し、再び優美にその灰色の目を覗きこむ――その色で思い出すは、鉄の破片。かつて、鍛冶師が彼女へ最初の短剣を作った時に見た破片。自らの運命を思い、彼女が作り上げてきたことを思うと微笑がこぼれる。

彼女は驚き、落胆、失望、歓喜の表情を練習した。身振り手振りを交え、ある表情から次の表情へと変えながら、手の中の漆黒の刃をきらめかせる。その手に持つ重みが彼女の目に、表情にあう平穏とは異なる光を与える。彼女は満足そうにその両刃を確かめた。群れで最も弱きを狙う、雌ライオンのように。

手からその刃を抜き取ると、彼女は間諜の報告の束の前に立った。走り書きもあれば、その順調さにあわせて丁寧にかかれたものもある。新しいものもなければ、特に気になるものもない――なぜなら彼女の企みこそが、彼女の組織がこの何週かおこなってきたことよりも魅力的なものだからだ。

短剣をさらりと元の場所に戻そうとし……そして「あら」と言う。「そこにいるのね」彼女が部屋を動くその立ち振る舞いは本当に見事で、むしろ艶かしくすらあった。彼女は、書庫から“存在を取り除いた”クレイニン(Clainin)を描いた絵画の前に立つと、からかい混じりでその絵に話しかけた。

「あなたはとても優秀ね、魔法使いさん。ブリタニアはあなたに未来永劫感謝しなきゃならないわ」彼女はその描かれた人物を思い出し、あざけるように続ける。「そうね、この国では感謝は永劫よ」何気ない動作で彼女はその絵に体をもたげ、手に持つ刃を描かれた頬にやさしく当てる。彼女の口は、絵の人物の耳に近づき、彼女の言葉は押し殺され、毒のある囁きになる。「そして、私自身の感謝をこめ、任務を……遂行し……満足を……」

墓所を満たす偽の夕暮れの中、薄暗がりに彼女の考えよりも黒い影どもが進む。囁きと意思の疎通が取り交わされるがはっきりとした言葉は無い。クローク姿の影どもの進みはまるで低いアーチに入るひびのようで、油と香の臭いが鼻につき、数千年の死を閲したかのような感覚を呼び起こす。

メリッサの部屋から響く甘美な笑い声がホールまで聞こえていた。
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