「大盛況のうちに幕を閉じたシーアフェア2008。これで束の間の平穏が訪れて……というわけでもなかった。何処とも知れぬ闇の中、ひそかに蠢く一団の姿がそこにあった……」

「……誰に向かってしゃべってるの？」
「あ、いえ、なんとなく」

「それにしてもあの白いソレンの女王、想像以上に凄かったね」
「そうですね。でも弱点を知っていたならすぐに教えてあげたら良かったのに。そうすればあんなに被害も出なかったでしょうに」
「え、だって普通に教えたら面白くないでしょう？　血もあまり見れなく……。*ごほごほ*」
「……」

「うぅ、君らは楽しそうでいいな。こっちは悩んでいるってのに」
「どうしたんですか？　あー、ぼくらの分の募集の……アレですか？」
「うん、そう……もう何回も書き直しだよ」
「ご愁傷様です。あと、そこ誤字ですよ」
「えええええええええ！？　うわぁぁぁぁぁぁん！！　*cry*」

「はいはい、おしゃべりはそこまで。次の準備を始めますよ」
「はーい」「わかりました」「来年は何を歌おうかな」「ここも間違えてた……」

「そして今日も緑衣に身を包んだ者達の悪巧みが始まる……」
「だから誰に向かってしゃべってるの！？」