メグ：「ア、ア、ア、ア、アタランコ先生ー！　ちょっとちょっと！」
アトランコ：「アトランコだって言ってるじゃない！！　いい加減人の名前ちゃんと覚えないとダメよ、メグちゃん」
メグ：「そんな名前とかどうだっていいんですって！　どうせ当たらないしインチキだしまがい物だし！！」
アトランコ：「ちょ、ちょっと聞き捨てならないけどアタシは大人だから聞き流してあげるわよ。そ・れ・で、一体どうしたの？　メグちゃん。そんなにあわてて」
メグ：「冒険者の人たちが立ち話してるのを、さっき偶然に聞いたというか耳が勝手に拾っちゃったんですよ！　大変なこと聞いちゃったんです！」


アトランコ：「なになに、どんなすごい話なの？」
メグ：「それが、怪しい錬金術師が魔物を作ってるって噂なんです！」
アトランコ：「なんだかよくある話ねぇ」
メグ：「大変じゃないですか！　ブリタニアの危機ですよお」
アトランコ：「まぁ、ブリタニアには色んな人がいるものね」
メグ：「どーしてそんな冷静なんですかっ！　襲われたらひとたまりもないんですよ！」
アトランコ：「別に怪しい錬金術師じゃなくたって、死んだはずの皇帝が蘇ったり、フェルッカから魔女がちょっかい出してきたり、どこかの島が爆発して新しい街ができたりしたとか、噂なんてしょちゅう飛び交ってるじゃないの」
メグ：「……そういえばそうですね……じゃあ、そう敏感になることもなかったかな……って！　いえいえ、違いますよ！　とにかくなんだか怪しいんですってば！」
アトランコ：「うーん、確かに平和なのが一番だけど」
メグ：「私の第六感が告げてるんです！　これは危ないんです！　熱い戦いが繰り広げられそうなんですっっっ！！！」
アトランコ：「メグちゃん、話し方がマークみたいよ」
メグ：「だからそれだけ怪しいってことですよ！　アトランコ先生ってば！」
アトランコ：「はいはいはい、わかったわ。それで詳細はつかめたの？」
メグ：「もっちろんです！　それがですね、ちょっと前にひと騒動起こしたブラックロックが関連してるみたいなんです」
アトランコ：「あらあら、物騒な話ね」
メグ：「でしょでしょ！　物陰からこっそり聞いた冒険者の人たちの話を聞いたんですー！」
アトランコ：「うんうん、それで？」
メグ：「どうやらその錬金術師が作ってる魔物は、何度か冒険者達によって退治されたみたいなんですけど……」
アトランコ：「大したお騒がせにならなかったってことじゃないの？」
メグ：「いえ、これからなんですよ！　で、ここからはメグの推測なんですけど、これはどうやら新しい形のパフォーマンスではないかと思うんです！！」
アトランコ：「へ？　なに言ってるのメグちゃん？」
メグ：「だからそのままの意味ですよ！」
アトランコ：「ええと、いまいち理解しにくいんだけど」
メグ：「だーかーらー！　アトランコ先生ってばぁ。メグの予感が悪寒で五感がカンカンによるとですね」
アトランコ：「メグちゃんこそちゃんと整理して話しなさいよ。要するにどういうことなの？」
メグ：「平たく言うと、ブラックロックの有効活用法が見つかったんじゃないかっていうわけなんですよ！」
アトランコ：「えー……。メグちゃんそれはちがうんじゃないのかしら……」
メグ：「だってだって！　ブラックロックはすごいんですよ！　寝なくたって元気いっぱいらしいし、頭もさえるらしいし、なにせ空回りだろうが宙返りだろうがブンブンできるんですよ！」
アトランコ：「あ、あの、メグちゃん？」
メグ：「それにっ！　ブラックロックは楽しいんですよー！」
アトランコ：「ちょっと待ってよ」
メグ：「なんか知らない声が聞こえてきてさみしくないって言う話もあるんです！　あと異世界にいけるかもしれないとか、いろいろいっぱいでとにかくブラックロックはすごいんですよ！」
アトランコ：「わかったわ、わかったから。でもひとつだけ聞いていい？」
メグ：「なんですか？　アトランコ先生、これからがいいところなんですよ」
アトランコ：「今日、お財布落としたでしょ？」
メグ：「あれ？　なんでわかったんですか？」
アトランコ：「それで中身散らばって拾うのが大変だったでしょ？」
メグ：「はい、もう大変でしたー」
アトランコ：「そしたら黒い石がおちてて、きれいだなーとか言って拾ったでしょ？」
メグ：「拾いましたよー。だって眺めてたらうっとりしちゃって。ついほかの物を拾うのを忘れちゃってたんです」
アトランコ：「いいこと、悪いこと言わないからすぐ捨ててらっしゃい。とおおおおおおおおくに放り投げるのよ」
メグ：「ええっ！　せっかくこんなきれいなのにもったいないじゃないですか」
アトランコ：「い・い・か・ら！　言うとおりにしないと地獄に落ちるわよ！！！」
メグ：「は、はーい！　すぐいってきます！！」

*スタタタタ*　*バタン！*

アトランコ：「ふう。まったく困ったもんねえ。よりによってメグちゃんがこんなことになるとは、驚いちゃったわ。 そういうわけで今回のブリ☆ウオはお届けできる状態じゃないから、これでお・し・ま・い。 皆さんのブラックロックもさっさと処分した方が、身のためよぉん」

それじゃあ、いつものとおり、ブリタニア☆ウォッチでは皆さんからの投稿を大、大、大、大募集中してるわ。お店の紹介やイベントレポート、その他おもしろいスクリーンショットなどジャンジャン送ってちょうだいね。我が家の内装自慢も大歓迎！　応募すると、アナタの運勢が開けちゃうキザシがあるかもよぉん！