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ローカルニュース

決戦

投稿日:2007年12月31日

タウンクライヤーが叫ぶ。
「エレインが冒険者に集まるよう呼びかけているよ!」
「いよいよゴルモアとの決戦の時が来たって!」

「みんなに武勇の徳が輝きますように!!」


今までの戦いを思い起こしながら、エレイン(Elaine the Royal Advisor)は一つ一つ鎧を身につけていった。

「いよいよ、ね」

鏡にうつる自分に、迷いの影はもう無かった。

そうして玉座の間に向かおうとしたとき、廊下に大勢の声が聞こえていた。

「……イン!」
「…レーイン!」
「エーレーイン!エーレーイン!」

「!」

扉まで駆け寄ると、エレインは一息に玉座の間に入る。
玉座の間では玉座の前につめかけた大勢の冒険者が高く上げた拳を振りかざし、エレインの名を呼んでいた。
「みんな!!」

集まった冒険者達の顔にも同じく、一片たりとも迷いの影は見えなかった。
(ゴルモアだろうとなんだろうと、私はここにいるみんなと誓いを果たす!そのために私はここにいる!!)

エレインは今回の戦いを説明するべく、大きく息を吸った。


「ゴルモア!!!!扉を開けなさい!」
「あなたの企みは全て阻止されたのです!決着をつけようではありませんか!!!」

エレインの声を聞いたのか、目の前にある城門が招き入れるようにゆっくりと上がっていった。
赤い絨毯の向こうに一人の男が座っていた。
青く輝く鎧に身を包み白い髪と髭をたくわえ、ややもすると貴族かそれ以上の存在であると思わせる風貌をしている。

「よく来たな、エレイン・ベイフェリー。ただの小娘が余の配下を消滅せしめ、ここまで来れた事、褒めてやろう」

エレインは男の目を凛と見据え、はっきりと、そして力強く言った。
「ゴルモア!お前が何度甦ろうと、何を企もうと、私達は負けはしません!」

ゴルモア(Golmor the Dark Emperor)の目は漆黒の闇のように、どんな光をも吸い込んでしまう程黒かった。
「よかろう。ならば……絶望の意味をその身でしかと確かめよ!」

おぞましい瘴気の中、ゴルモアの体が大きさを増していく。皮膚が裂け鎧は弾けとび、人の姿をしていた者は今は黄金に輝く悪魔に自らを変えていた。いや、元の姿に戻ったというべきか。ゴルモアの姿は闇の皇帝と呼ぶに相応しいほど禍々しくも神々しかった。

「全員、突撃!!!」
エレインは武勇の徳に祈りを捧げ、号令を下した。
戦士達は思い思いの武器を手に次々とゴルモアにうってかかり、魔法使い達は魔力を解放する。

だが、ゴルモアの体に穿たれた傷は瞬く間にふさがっていく。
「MUHAHAHAHAHAHAHA!!そんな攻撃が効くものか!」
「見よ!余は不死の力を手に入れたのだ!!!」

「な、なぜ!」
エレインは我が目を疑い、動きが一瞬止まった。そして次の瞬間、ゴルモアの指先から無数の稲妻がエレインと冒険者達を打った。

「きゃあああああああっ!!」
冒険者達は地に伏し、エレインもまた深い傷を負っていた。


「い、一体……どう……し……て」

「口ほどにもないな!エレイン・ベイフェリー!!」
「私達は……負け……ま……」

「そうだ、命乞いをするならば、生かしておいてやらんこともない。さあ、這いつくばって命乞いをするが良い!」
「だれ……が!命乞いをするくらいなら……八徳のうちに、死ぬ事を選びます!」

「よかろう。余の手による世界の滅亡を想像し、絶望のうちに死ぬがいい!!」
「くっ……」

ゴルモアがエレインの喉元に爪をつきたてようとしたその時、二人の傍らに黒い渦が巻き起こった。
*ゴルモア……*
*今の話、聞き捨てならないわね*

その声は……確かにミナックス(Minax the Dark Temptress)のものだった。

「ミナックス!お前がなぜトランメルに!」
ゴルモアが恐怖に満ちた驚きの声を上げる。
*馬鹿ね、私だって自分のオーラぐらいそっちに送り込めるわ*

*お前を甦らせたのは何のためだと思ってるの?ゴルモア*
「まさ……か……そんな」
「お前の力を借りずとも、この世界は余が滅ぼしてくれる!」

*あーあ、これだから昔のカタブツはイヤなのよ。ろくに手駒にもなりゃしないんだから*
「な、なんだと!」

*裏切ったアンタはもう用済み。残念だったわね*
*欠片は返してもらうわ*
「ま、待て!!!!!!」

そういうとミナックスのオーラはゴルモアの後ろにある祭壇に向かい、その手を向けた。

*Kal Ort Bet Ylem An Corp Por*

詠唱が完了した瞬間、祭壇からまばゆく輝く光の粒が宙をとび、ミナックスの手に吸い込まれていった。

「GWAAAAAAAAAHHH!! ち、力が!余の力がああぁああああ!!」

光が消えた瞬間、黄金に輝くゴルモアの体がまるで銅が錆びたかのように青黒く変わり、城の中は吐き気をもよおすほどの腐臭でいっぱいになった。


*アンタが死ぬの、これで3度目じゃないの。ありえないわね*
そういうとミナックスのオーラはエレインのほうを向き、言った。

*それにしてもアンタは本当にウザいのね。エレイン・ベイフェリー*
*ま、アンタの始末は今度にするわ。せいぜいソイツと遊んだらいいわ*

そういうとミナックスのオーラはエレインの手にしていたクリスを指差した。

「!」

クリスはエレインの手の中で瞬く間に塵と化し、エレインが再びミナックスを向くと……もうそこには何もいなかった。

「き、貴様だけでも道連れにしてくれる!!!」
ゴルモアが襲い掛かろうとエレインに向いたとき、冒険者の一人が叫んだ。

「隊長!!あの剣を!!!」




「戦いの準備は出来てるわね!」
「おう!」
「準備万端です!」
「行こうぜ!」

「よぉーし、じゃあゲートをひら」
「待ってください!!!!」
「え?」

白いドレスに身を包み、魔法使いである事を示すウィザードハットをかぶった冒険者の一人が声を上げた。
「エレイン様、待ってください!このままでは勝てません!」

「なんだというのですか?」
「かつてゴルモアと戦った私にはわかります」
そう言う彼女の手には紫の剣が握られていた。

「あなたはゴルモアと戦った事があるのですか?」
「はい。かの皇帝の力は、これまで打ち破ってきた四天王の比ではありません。生半可な武器では、やつの身体に傷一つつけることはできないでしょう……」

「しかし、エレイン様、この剣をごらんください。このソウルイーターは、かつてあの皇帝が所持していた呪われし魔剣です」
「この剣は、私が生き残った最後の戦いで悪魔と化したゴルモアの死体から発見されたものです」
「奴の力を帯びたこの魔剣なら、きっとあの皇帝を打ち倒せるはずです!」

そう言うと彼女は剣をエレインの前に差し出した。

「私の友人が持っていたものですが、その友人はこの剣に魂を食らわれ命を落とし、帰らぬ人となりました」
「私は友人の敵を討ちたいと思っていましたが、私には剣の心得がありません」
「だから……エレイン様にこの魔剣を託します!エレイン様ならきっと……!」

エレインは彼女の瞳の中が輝いているのを見た。
(これは作り話などではない、真実だわ)

「……わかりました。ですが、この剣を使わなくてはならない事態が来ない事を祈っていますよ」




そして今、エレインの手にその紫の剣が握られた。
とたん、エレインは今まで感じたこともない力が剣から流れ込んでくるのを感じた。
どす黒い、ゴルモアの目のような闇の力がエレインの心を蝕もうと襲い掛かってくる。

無意識のうちにエレインは、八徳に祈りを捧げていた。
そして剣を高く掲げ、切っ先をまっすぐゴルモアへと向けた。

「ゴルモア!!この剣に見覚えがないとは……言わせません!!!」

「な、その剣は…かつて失った余の剣!!何故、貴様が!」
「くそぉぉぉぉ!!!!!くそおおおおおお!!」
「たとえ、貴様が、何を持とうとっ、貴様を……道連れにしてでも余の恨みをはらしてくれるわっ!!」

「お前なんかの好きにはさせねえ!!」
「ブリタニアは私達が守って見せます!」
「死ぬのはお前だけだ!!」
「アタイたちは負けやしないよ!!」

冒険者とエレインの気持ちがひとつになった、
その瞬間−

「剣が……輝い……!」
剣が、真冬の朝日のように白く美しく、まばゆいばかりの清らかな輝きを放った。
エレインの手に、暖かい希望に溢れる力が流れ込む。

「ゴルモア!!!!!ゴルモアアアアアア!!!!永遠に、永遠に地獄に、帰るがいいわ!!!!」

「エレイン・ベイフェリイイイイイイイイイイイ!!!!」

いよいよ最後の戦いの火蓋が切られた。
今までの戦いでもそうであったように、冒険者達は剣を振るい、槍を突き出し、盾で互いを庇い合った。
魔力を光の矢に変えて放ち、癒しの力へと変える。

「八徳よ!!私達に力を、加護を!!」

「余が、余が負けるはずがない!!!ば、馬鹿な・・・!!!」




「陛下、ご覧下さい。
 あなたの仰っていたように、冒険者達は皆勇ましいだけではなく、優しさに満ち溢れています。
 私は、この道を一緒に歩んでくださっているみんなに、心から感謝しています。
 これから、またどんな困難があるかわかりません。
 ですが、必ず冒険者、いえ勇者のみんなと力を合わせてブリタニアをお守りします。
 そうです。ブリタニアには冒険者という名の勇者がいるのですから。」


今頬を伝っている涙は、悲しみの涙などでは決して無いと誰もがわかっていた。
そう、喜びのときにも涙は頬を伝うのだから。
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