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鉱脈の中に

投稿日:2006年12月2日


「あのなよなよした魔法使いは正しかったな……。ものすごい量のブラックロックだぜ」

そう言うと、ヴィンセント(Vincent)はつるはしを持ち上げた。

「それに、この手ごわいエレメンタルもな……。あの魔法使いがあんだけなよなよしてんのと同じぐらい、金持ちなことを願うよ」

ピーター(Peter)は斧をかつぎ、肩をぐるぐると回しながら返事をした。ピーターは仲間のほうを振り向いて言った。

「マーセル(Marcel)、お前が一番いい目をしてる。しっかり周りを見張ってろ。テオ(Theo)、ジャクソン(Jaxon)、魔物が俺たちに気づいたら挟み撃ちにするんだ。ファウスタス(Faustus)、お前と俺でそいつをやるぞ」

ファウスタスはぶつぶつとつぶやいた。ピーターがにらむと、ファウスタスは肩をすくめた。

「いくぞ、兄弟。今日は、死ぬにはいい日だ!」

雄叫びと共に、戦士たちはブラックロックエレメンタルに向かって突撃した。3人のアーチャーが戦士たちの突撃を待って射掛けると、矢は音を立てて戦士たちの頭上を越えていった。ほとんどの矢は傷ひとつつけられずに落ちたが、何本かはブラックロックエレメンタルの頭と肩に当たり、そのかけらを地上に撒き散らした。

ヴィンセントは戦場を迂回してブラックロックが地表に顔を出しているところへ向かったが、その少し手前で足元にある“何か”に気づいた。

「マジかよ、ブラックロックだらけだぜ!」

と彼はつぶやいた。ヴィンセントは砂につるはしを突き立て、クロノス(Kronos)が持ち帰ったものと同じぐらい大きなブラックロックの塊を掘り出した。顔を上げると、ピーターとファウスタスが用心深くエレメンタルと対峙しつつ、その重い一撃から身をかわしていた。ピーターの斧は魔物の胸の部分のブラックロックに食い込み、ファウスタスのウォーハンマーは振られるたびにブラックロックの破片を飛ばしていた。

ヴィンセントは足元のやわらかい砂を掘り続け、マーセルがヴィンセントを呼ぶまでにさらにいくつかの塊を掘り出すことに成功した。

「ヴィンセント、こっちへ来い! 追加で魔物が来てるぞ!」

ヴィンセントは恥じることなく、アーチャーたちの後ろに逃げ隠れた。彼らの肩越しに自分のいたところを見てみると、2匹のおぞましい魔物が見えた。夜のように黒く……1匹は恐ろしいエナジーボルテックスのようであり、もう1匹はブラックロックが溶けて染み出したスライムのような魔物だった。

「ピーター、ファウスタス! 急げ!」

ピーターはその声を聞き、いま戦っている敵の向こうからさらに魔物が来ているのを見た。ピーターは身を翻すと、凄まじい速さでエレメンタルに向かって斧を振るった。魔物の足を叩き切って打ち倒すと、起き上がる前にその胸に刃を振り下ろした。
ヴィンセントは、魔物が倒されたときにブラックロック同士を結びつけていたエネルギーが消失し、破片になるのを大きく開いた眼で見た。ヴィンセントはその素晴らしいブラックロックを集めるために走り出そうとしたが、ピーターが腕をつかんで軽率な行動を戒めた。


「あぁ、冷えたエールと店の娘が待ちきれないぜ!」

ファウスタスがため息をついた。一行はブラックロックの鉱脈から砂漠をくだり、パプアへと戻るべく歩みを進めていた。

「そのとおりだな、兄弟」

ピーターが言った。

「無事に町に着ければ、万々歳さ」
「無事に酒にありつければ、だろ?」

とファウスタスがやり返した。

「しかし、あの戦いは忘れられねぇな」

ファウスタスは一瞬立ち止まり、ピーターを横目で見た。

「あの斧捌きはなかなかのもんだったぜ。ダブルストライクでエレメンタルを仕留めたんだろう?」
「ああ」

とピーターは返事をしたが、その声には驚きが混じっていた。

「まさか、自分でもあんな技を繰り出せるとは思ってもみなかったよ。だが、あの魔物と戦ったのは……いい練習になったようだ」

ヴィンセントは、顔をしかめながらブラックロックの塊を調べていた。

「たぶん、魔物のせいでは……ないな。掘っているときにおかしな力を感じたんだ。一振りごとに、知識が深くなっていくような感じがした」
「ブラックロックにはおかしな効果があるって言われてるだろ。その鉱脈なら、そんな効果があったって不思議じゃない」

ファウスタスは肩をすくめた。

「俺としては、惨たらしく死ぬかもしれないトレーニングより、もっとのんびりしたトレーニングのほうがいいな」

ピーターが笑った。

「さあ、いくぞお前たち! ムーングロウへ!」


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