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Reg Volomに潜む謎

投稿日:2006年6月22日

Clainin, the Royal Thaumaturgist of Britannia

ロイヤルガードの詰め所から連絡があったのは、今日の昼過ぎだった。ブリテイン下水道の入り口付近で、衰弱したルーンビートルが保護されたという。

「なるほど。それで、どうして私のところへ?」
「はい。実はその、ルーンビートルの名はクライと申しまして」
「クライ? どこかで聞いた名だね」
「先ごろ行方不明になったと噂されている、例の老婆が飼っているルーンビートルです」
「ああ、イヌ殿のことだね。いつのまにか姿を消してしまったらしいけど」
「左様であります、宮廷魔術師殿」

「で、どうしてまた下水道の入り口なんかで保護されたんだい?」
「わかりません。強い毒を飲まされたようで、身動きもできないほど衰弱しておりまして」
「かわいそうに……。事情はわからないけど、手厚く看護してやってくれ。頼んだよ」
「はい、それはもちろんです。ただ、クライがしきりに羽の上にルーン文字を浮かべておりまして、どうやら何かを伝えたいようです」
「奇妙だね。ひょっとすると、イヌ殿の失踪に関係があるかもしれないな……」
「我々もそう考えました。そこで宮廷魔術師殿にぜひルーン文字を解読していただきたく、こうしてお迎えに参上した次第です」

私がクライのところへ行くと、たしかに彼は何かを伝えたがっているようだった。黒くツヤツヤした甲殻の上に、水色のルーン文字が浮かんでは消える。メッセージは断片的なものだったが、いくつか気になる単語を拾うことができた。「警告」「下水道」「奥」「立て札」「chavory」「イヌ様」。
やはりイヌ殿に関係あるようだが、正確な意味はわからない。

「これは行ってみるしかなさそうだ。キミ、すまないけど、タウンクライヤーに連絡して冒険者たちを集めてくれないか」
「はっ、ただちに!」

そう。こういうときに彼ら冒険者は、本当に頼りになるからね。



まもなく、ブリテイン城の玉座の間に多数の冒険者たちが集まった。

「いったい何ごとです、クレイニン殿?」
「事件ですか?」

久しぶりに緊急呼集に、集まった者たち全員が緊張しているようだ。


「やあ、集まってくれてありがとう。実は、ブリテイン下水道の入り口でルーンビートルが保護されたんだ。ほら、例のイヌ殿が飼っているクライさ」

話を訊くと、冒険者たちの中にも数名、クライやイヌ殿が「ユリゴール」なる人物に連れられて姿を消した場に居合わせた者がいるらしい。たしかにこれは、何か裏があるようだ。
しかし、わからないのは「なぜイヌ殿を連れ去る必要があるのか」ということ。イヌ殿は不吉な“予言”を繰り返していたが、結局のところ、ただそれだけに過ぎない。気にはなるが、いまのところ地震も洪水も起きていないし、ああいう“ちょっと変わった人”は過去に何人もいた。別に、イヌ殿が初めてというわけじゃない。
とりあえず冒険者たちに状況を説明して、下水道の奥へ同行してくれるように頼んだ。



ブリテイン下水道はいやな場所だ。ローブの裾が汚水を吸ってベタつくし、なにより臭いがひどい。とはいえ、重要な調査だ。しっかりやらないと、取り返しがつかないことになるかもしれない。

「とにかく奥へ行こう。そこに立て札があれば、クライのメッセージの謎が解けるかもしれない」

冒険者たちを引き連れて……というか、むしろ後について進む。すると、下水道の一番奥に奇妙な立て札があるのを発見した。


「これだ、これだ。……でも、こんなところに立て札を置くなんてワケがわからないな」
「とくに変わったところもないようですね、クレイニン殿」
「うん。おかしいな、クライは何を伝えたかったんだろう」

そこで私は、クライが伝えた次の言葉を思い出した。たしか……chavory……そう、chavoryだ。

「ちょっと待ってくれよ。ひょっとしたら、呪文を使うのかもしれない。試してみよう」
chavory!

その瞬間、私は下水道の別の場所に移動した。やはりあの立て札は、呪文に反応するテレポーターだったってわけだ。私が言った呪文を唱えて、冒険者たちも次々と飛んでくる。

「驚きましたよ、こんな仕掛けだとは」
「うん。つまり、どうしても追っ手を撒きたかったってことだね。これは何かありそうだ」

テレポーターによって飛ばされた場所からさらに進む。王都の地下にこんな奇妙な仕掛けがあっただなんて信じられない。後ほどガードに命じて、改めて調査させないと。



下水道の奥を抜けると、そこは雪で覆われた場所、ロストランドの片隅だった。怪しい男が一人、海を見つめて立っている。

「なんだなんだ! あんたたち、こんなところまで何しに来たんだ?」
「これは失礼。私は宮廷魔術師のクレイニン。ちょっと人を捜しているところでね」


男の名はジェレミー。自称「冒険者」とのことだが、どうもうさんくさい。

「へっ、誰かと思えば宮廷魔術師様か。そりゃたいそうなこって」
「実は老婆と男を捜しているんだけど、何か知っていたら教えてくれないかな?」
「まあ、知っているといえば……知ってるかな。聞きたいのかい? だったら、ホレ、わかるだろ?」

不愉快な出来事だったので、詳しいことは割愛する。とにかく私たちは情報を手に入れて、そのかわりに懐が寒くなった。
ジェレミーの話によると、男がこの場所でゲートを開き、老婆をその向こうへ連れていったという。ゲートの奥を覗くと「白っぽい壁とグレーの床、緑っぽい大理石の床が見えた」とのことだった。そのとき老婆は「死者のところに連れていく気か」と話していたらしい。そして彼が最後に耳にした謎の言葉、「znfgrebcragurargbbe」。「chavory」と同様に、何かの呪文なのだろうか?
かすかに残っていたゲートの残滓を調べたところ、トランメルに続くものではないことがわかった。

「わからないな、どこへ行ったんだろう。トランメルじゃないことは確かなんだけど……」
「ムーンゲートの残滓が残るということ自体、通常はありえないことですよね、クレイニン殿」
「うん。焼きつくほど強い魔力を使ったってことだね」
「あのユリゴールという男でしょうか?」
「だろうね。それより、行き先を突き止めないと。白っぽい壁とグレーの床。それに、緑っぽい大理石の床に心当たりはあるかい?」
「トリンシックかな?」
「いや、違うな。トリンシックの壁は砂岩だから少し黄色いはずだ」
「じゃあ、ガーゴイルシティ?」
「かもしれないけど、それだとイヌ殿が言った“死者のところに連れていく気か”っていう言葉のつじつまが合わないよ」
「うーん。ひょっとして、イルシェナーのReg Volom? ほら、エセリアルウォリアーがいるところ!」
「なるほど、可能性はありそうだ。行き先がイルシェナーだとしたら、これほど強い魔力を使わなければならなかった理由もわかる」
「行ってみましょうか。何かわかるかもしれない」
「そうだね、向かってみよう」

私たちはいったんゲートを使ってブリテインに戻り、そこからさらにイルシェナーへと向かった。



Reg Volom。「天使宮」などと呼ぶ冒険者もいる。イルシェナーの湖に浮かぶ島にある神殿で、いつからここにあるのか、なぜここにあるのかはわからない。一階の広間部分にはエセリアルウォリアーたちが暮らし、地下ではアンデッドが徘徊する不思議な場所だ。冒険者たちと共に神殿の内部に入る。

「白っぽい壁とグレーの床だ。ふむ、あの男の話と一致するね。でも、緑っぽい大理石の床が見当たらないな」
「それはたぶん地下でしょう、クレイニン殿。以前見たことがあります」
「そうか。じゃあ、このまま地下へ行ってみようか」

入り口正面にある階段を降りると、たしかに緑色の大理石が床材に使われている。間違いない。イヌ殿とユリゴールが飛んだ先は、ここだ。

「よし、手分けしてイヌ殿を探そう。みんな、頼んだよ!」
「了解!」

徘徊するアンデッドたちを次々となぎ倒しながら、片っ端から部屋を探す。彼ら冒険者たちが本気を出せば、ここに棲むアンデッドなど雑魚同然だ。しかし、見つからない。

「おかしいな。どこへ行ってしまったんだろう?」

そのときだった。

「クレイニン殿、ここへ!」
「どうしたんだい?」
「ご覧ください。この場所だけ床材の色が違うように見えませんか?」

ひとりの冒険者が指差す場所を見ると、なるほど、たしかに緑色が少し濃いようだ。


「そうだね。でも、なんでここだけ?」
「ひょっとすると、あの男が聞いたという言葉が関係しているとか?」
「そうか!」

メモを開いて正確に発音する。

znfgrebcragurargbbe

するとブリテイン下水道のときと同じように、一瞬空間が歪み、私は別の場所へ飛ばされていた。

「なんだい、この部屋は?」


そこは白い大理石の壁で囲まれた、狭い部屋だった。部屋の周囲は漆黒の闇に閉ざされ、ここがいったいどこなのかまるでわからない。まだ発見されていない未知の場所か、それとも別の世界なのか。

「ここに扉がありますぞ、クレイニン殿」
「でも、カギがかかっていて開きません!」

唯一出口と思われる場所には、頑丈な金属製の扉があり、カギが掛けられている。魔法で開錠を試みたが反応はない。冒険者の中にLockpickingのグランドマスターがいたが、彼が試してみてもダメだ。

「いままでいろんなカギをバラしてきたが、カチリともいいやしない。こんなに固いのは初めてだ」
「どうやら私たちには無理のようだね。ひょっとすると、特殊な魔法で封印されているのかもしれないな」
「どうしますか、宮廷魔術師殿?」
「今日はだいぶいろいろなことがわかったし、いったん引き上げよう。帰ったら文献を調べてみるよ」
「しかたありませんね……。そうしますか」



かくして、ブリテイン下水道から始まった長い午後が終わった。状況証拠から見て、イヌ殿がユリゴールという人物に連れ去られたのは間違いなさそうだ。そして、あの小部屋の奥が怪しいのだが……いったいどうすれば扉を開けることができるのだろう? 異様に強力な魔法を使うユリゴールの素性も気になる。私ですら知らなかったイルシェナー行きのゲートトラベルを、彼はどこで覚えたのだろうか?

とりあえず、我が師ニスタルが残してくれた文献を調べるところから始めよう。古の書物の中に、何か関係がある記述が見つかるかもしれない。


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