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宝珠の守人

宝珠の守人 −希望の芽−

投稿日:2005年8月4日


全シャード
ユーを浄化する為、様々な人や想いが行き交っています。
これからのお話は、そんな人たちのお話です。



Sakura・Yamato
Ken, the Leader of the Expedition Team

「・・・以上が、先程起こったことの、一部始終です」
「そう・・・そんなことがあったの。ご苦労様、大変だったでしょう?」
「ええ、しかし、冒険者さんの英知はすごいですね。あっという間に、その奇妙な奴を黙らせてしまいましたよ」
「ふふ、彼らは本当に、すごいわ。私もいつも、驚かされるもの」
笑顔で言うエレイン(Elaine)様の言葉に、僕は素直に頷いた。彼らの助力がなければ、僕とアレックス(Alex)は、またこうしてブリテインに戻っては来られなかっただろうから。


エレイン様が、僕を冒険者の皆さんに紹介する、と仰ったその日、僕は「ある物」が届くことを心待ちにしていた。
それは、古の種族たちの里へと導いてくれるだろう、「道しるべ」。
厳重な封印が施されたそれを、僕は、調査隊の一員であり、友人である、魔法のグランドマスター、アレックスに託した。
アレックスも、今日あたりに封印が解けそうだと言っていたから、本当に楽しみにしていたんだ。
だけど、アレックスは、約束の時間になっても来なかった。
不安。嫌な単語が頭をかすめるけれど、極力それを表に出さないようにしながら、僕は冒険者さん達の前に立った。
初対面である僕を迎えてくれた彼らの笑顔に、僕の不安と緊張は、少し和らいだ。


僕たち調査隊の、これまでの経緯を説明している間、僕は、この瞬間にもアレックスが来ないかと、待ち望んでいた。
ゆっくりと進む僕のスピーチは、きっと退屈だったろうな・・・。
それでも、僕は皆さんと、古の種族たちの里へと繋がるだろう「それ」を、一緒に目にすることが出来るように、祈っていた。喜びは、大勢で分かち合いたいから。

祈りは通じた。けれど、こんな通じ方は、望んでいなかった。
いよいよ話すことが尽きようとした時、アレックスが扉をあけて、駆け込んできた。
・・・血まみれの、ボロボロの姿で。

彼の姿を見た冒険者さんが、すぐに手当を施したけれど、アレックスはなりふり構わず、僕に告げた。
あの箱から、妙なヤツが出てきた、って。
箱と言うと、僕が彼に託した「道しるべ」だろう。それは判る。だけど、妙なヤツというのは、何だろう?
論より証拠。とにかく来てくれとの叫びに、僕は勿論、冒険者さんも、彼の後を追った。

アレックスの家に行くと、そいつは居た。ボロボロになった家具の心配も、そいつを見た瞬間、かき消えた。
彼が言葉に詰まったのも、よく判る。こんな奴、どう説明すれば良いんだ。
傍目には・・・そう、服が勝手に動いているような・・・。だけど、そこには確実に、「何か」が居る。
顔も手足もないそいつは、どこから聞こえてくるのか判らない声で、いきなり問いかけてきた。
「汝、今ハ隠レし里へノ道を求メる者か」
皆が、息を呑む。次の瞬間、僕たちよりも早く、冒険者さん達は応えてくれた。Yes、と。
「ナラば、汝、ソの資格を有するカ、汝ガ真価ヲ我ニ示す勇気はアルか」
質問が変わる。その問いにも、彼らは勢いよく、応、と応える。
「汝ガ真価ヲ我に見せヨ」
そいつがそう告げた瞬間、アレックスの家は、ふたたび戦場と化した。

やがて、そいつは冒険者さんの手により、その動きを止めた。そして・・・。


僕たちはブリテインへと戻ってきた。皆、ぼろぼろに傷ついて・・・。
彼らは陽気に笑って、気にするな、と言ってくれた。その器の大きさに感謝しながら、僕は彼らの前で、さっきの奴が置いていった、ある物を披露した。
「我ニ力を与エヨ、さレバ里ヘの道は開カレン」
聞き取りにくい言葉と共に残されたそれは・・・ひとつの水晶玉。そう、あいつは、その姿をこの水晶玉に変えた。
僕が、あいつの言葉の真意を図りかねていると、アレックスが軽く、それに触れた。
すると・・・水晶玉が突然、溢れんばかりに輝きだした!
驚く僕たちに、アレックスは言った。どうやらマナを吸われたようだ、と。
その言葉で、僕も冒険者さんも、ようやく判った。
力とは、マナ。あいつは、この水晶にマナを集めろって言っていたんだ。
とは言え、どれほどのマナが必要なのか、想像もつかない・・・。
だけど、僕の不安を余所に、冒険者さんから声が上がった。皆のマナを!と。
とても気の良い彼らの言動に、何故エレイン様が、彼らを頼みの綱としているのか、判ったような気がした。
大丈夫。彼らの力をも借りることが出来るのなら、必ず古の里にたどり着ける!
僕は、彼らの好意を無駄にするまいと、大急ぎでエレイン様のもとへと向かった・・・。


「・・・どうでしょうか。これを、みなさんの目に、手に、触れやすいところへと、置いては頂けませんか? 出来れば中庭を貸していただけると、嬉しいのですが・・・」
「貴方が、そうすることが一番だと判断するのなら、喜んで場所を提供しましょう」
「・・・・・・! あ、有り難う御座いますっ!」
深々と頭を下げる僕を見て、エレイン様は優しく、ふふ、と笑って、言葉を続けた。
「あなたを隊長に選んだのは、やはり正解だったようですね。こんなにもすぐ、彼らから気の良い言葉をもらってくるなんて、誰にでも出来ることではないわ」
「そんな・・・僕なんかよりも、もっと・・・」
「さあ、もう、お行きなさい。必要なものがあれば、城内の者に言えば良いから」
僕の言葉を遮って、エレイン様は僕を部屋から追い出してしまった。
・・・僕なんかよりも、もっと、隊長の任に適した方は、居ると思うんだけどな。



Mugen・Hokuto

「・・・なあ、聞いたかよ!」
「いや、全く。」

カウンターの片隅をいつものように陣取る2人は、会話がないまま酒を黙々と飲んでいた。
たまらずジョージ(George)が沈黙を破ったのは、4杯目のワインが運ばれてこようかという時だった。

「Yewが一昔前みてえに静かな土地に戻るかもしれねえって話さ。
 昨日、俺っちのカミさんが小耳に挟んだんだ。」
「へえ」

「何でも人間様の手で、特別な呪文が唱えられる泥人形さんを作ってよ、
 そいつに頑張ってもらって、異世界との連絡口を開こうっていう話だ。」
「へえ」

「で、その異世界の先にいる、異文化のナントカさんによ、
 こっちの世界を助けてくださいなって頭を下げてお願いするんだそうだ。
 なんとも他力本願で情けない話だとおもわねえかい。」
「いや、全く。」

ジャン(Jan)はそんな話どころではなかった。
店主とのイザコザにより、長い間勤めていた調理場の仕事を干されたのが今日のこと。
自慢の包丁さばきを披露する場所が無くなったこと、これはジャンにとって生きる場所を失ったのと同じであった。

「なんでも評議会からのお達しによるとだな、
 そのお人形さんを作るためにゃ、俺たちの力が必要なんだそうだ。
 どうだジャン、Yewのために一肌脱いでみねえか?」
「いや、全く。」

「・・・まあ聞けよ。そのお人形さんを作るためには、材料を俺たちの手で集めなければいけねえ。
 王宮の中庭に臓器保管庫が出来ていてな、そこに捌いた臓器をおいとけってこった。」
「・・・捌いた臓器?」

「そうよ、人形つったって歯車で出来た人形じゃねえ。
 本物の内臓が使われる、本物の生き物を作り出そうってんだから、評議会も恐ろしいこと考えるわな。
 それでな、ジャンよ。お前の腕前を見込ん・・・」
「すまん、忙しくなった。」
「お、おい。まだ夜中だぜ!」

ジャンは自分の勘定をカウンターに置くと、いつもの飲み屋を後にした。
酒場から徒歩数分。ブリテインの町外れにある墓場に赴くと、彼は愛用の仕事道具を振り被った。


使い込まれた肉切り包丁が、まばゆいばかりの月明かりを跳ね返し、その先に蠢くZombieの群れを照らす。



Asuka・Wakoku

ここはライキューム特別資料室。
調査隊隊長ケン(Ken)は必死に本棚の隅から隅まで調べている。
古の種族に会うべくポータルを作成するには、大地のエネルギーと特殊な刻印が施された台座が必要だとわかったのだが、特殊な刻印とは?そしてその刻印を彫ることが出来る彫刻家は存在するのだろうか?
「この資料室の本にに手がかりがあればいいのだが・・・」
ケンは諦めようとはせずに、コツコツと1冊ずつ丁寧に本に目を通していった。


ユー(Yew)の浄化に関して、先日見つかった資料によると、

********************************************************************

大地に力を与えるべく
貴方が植物を育てるときに、その植物が病気になったり元気が無いときにはおそらく、・Greater stregth ・Greater cure ・Greater heal などのポーションを与えるであろう。
大地そのものに力を与えるのであれば、これらのポーションを掘った穴に投入する。
また、その働きを早めるのに・Total refreshment ・Greater agility や、それ相応の力をもったスクロールなどの投入
も必要である。
また、大地が本来の働きを戻すのに新鮮な水やLogなどの投入も有効な手段である。

********************************************************************
そう書かれていた。

ユーの浄化に協力したいと集まった冒険者達の手で、ユーの町にぽっかりと口を開けた穴にそれらアイテムはどんどん放り込まれた。
その甲斐があって、穴の横に埋められた古代植物の種から芽が出たのである。
しかし、その植物が育ちきるくらいに大地が力を戻すには、まだまだ油断はできない状況である。

はたして、大地は植物を育てるだけの力を取り戻せるのか?
また、特殊な刻印が出来る彫刻家は存在するのだろうか?

手元の蝋燭が消えかかりそうになったとき、ケンは1冊の本を見つけた。


〜伝統の技術を受け継ぐ者〜

ミノック産の石を使い伝統のノミで丁寧に彫っていく技を受け継いでいる彫刻家がいる。
彫刻家:ウィリアム(William)氏は代々この名前を引き継いでいる。
ウィリアムという名は、腕の良い彫刻家に許された名前なのである。
この名誉ある名前は、遠い昔より伝統の刻印を正確に彫れる者だけが受け継ぐとされている。
伝統の刻印とは、古の時代に我々が別の種族と交流があったその友好の証として、「守人」からの贈り物に刻まれていた印である。
腕の良い彫刻家は年々減っており、伝統技術を継ぐ者がいなくなっているのが深刻な問題となっている。


その本を読み終えた時、蝋燭の明かりが消えてしまった。
しかし、ケンは明るい気持ちで特別資料室を後にして外に出た。

ユーに芽を吹いた古代の植物。
それはきっと希望の芽に違いない。



Mizuho・Izumo
Dan, the Adventurer

「あ・・・あの・・・ええっと・・・」
冒険者達の視線は、必死に自己紹介をしようとする「彼」に向けられていた。
話によると、彼の名はケン(Ken)。エレイン様(Elaine)が連れてきた自然学の研究生だという。
質素な服を身に纏った彼が、玉座の間でこうして冒険者達の前に連れてこられたのには理由があった。
「おい、あいつ大丈夫なのか?」俺は思わず隣にいた冒険者の肩をつついて小声で話しかけた。
「少なくともあれじゃあ、ただの小心者だよな。ははっ。あれが今回の調査隊の隊長ってどうよ。」
隣の奴の意見もやはりそうだった。しかしエレイン様が連れてきたのならばそれなりの人物なんだろう。

「ケン、後は任せましたよ。」
エレイン様はそう言うとケンを置いて玉座の間から去っていった。
しばらくはおどおどしていたケンも、自分の専攻している・・・そして今回一番重要な任務の話になると顔つきが変わり、いつの間にか冒険者達の心を捉えていた。
あれこれ話が続いていたが、俺には自然学なんて難しい事はよくわからない。
まぁわかった所だけ話せば、ユーの沼地を浄化させるには「古の種族と接触すること」そして「古の種族と接触するための装置」が必要だってことだった。
でもよう・・・このケンって若造、知識はあるけど肝心な所が抜けている。一生懸命なのは認めるがな。
玉座の間に集まった冒険者達との話の中で、その装置ってのが「ポータル」って名前でそれを作らないと古の種族には会えないってことはよーくわかった。問題はその材料だ。
「the shine and the life」これが必要らしいけどよう・・・古文書ってのはどうも苦手だ。
簡単に言えば「光と生命の可能性」ってことらしいぜ。俺はわかんねーけどな。
だが知恵のある冒険者達が次々と候補になりそうな材料を挙げている。
ケンはそれを聞いて一生懸命自分の調べた成果と見比べていたようだ。

さて、材料がわかりゃあ、早速作りに行くかってことでよう、材料を集めるのが早いだろうってことで俺達はケンがその装置の準備をしてるっていうユーの街の一角に行く事となった。
道中、沼と化したユーの街の中で魔物に出会うこともあったが、そんなのはちょろいもんだったけどよ。

現地に到着すると・・・こりゃあなんだ?ただの木が組み合わさってるのと穴、そして4つの切り株。
おいおい、こんなので本当に古の種族とやらに会えるのかよ?そう思ったのはきっと俺だけじゃないはずだ。
しかしケンはここでさらに冒険者達に向かって古文書のこんな文章を教えてくれた。

東・・・生命に降り注ぐ光。ダイヤ。
南・・・生命の源である水。サファイア。
西・・・光を吸い込み生命と変わる力。エメラルド。
北・・・燃え続ける生命。ルビー。

一つずつ丁寧に宝石を置いていくケン。そして最後に中央に開いた穴に向かってこう言った。
「生命の源、種を・・・」
しかしながら根っからの研究者っぽい奴は、穴に上手く種を入れるどころか自分が穴に落ちそうになってやがった。
おまけにソレン族の持ってるキノコまで落としちまったっていうから呆れたもんだ。
しかしケンが言う事にはそれは悪くはない、むしろいい材料なのかもしれないと。

「これらのものをできるだけ集めてください!お願いできますか?」
最後にケンは大勢の冒険者達に向かって言った。まぁ・・・これでユーの街の腐敗が浄化されるなら協力してやってもいいけどな。
まぁ、ケン・・・いや、調査隊長さんよ、がんばれよな。

そう思いつつ、俺も持っていたルビーとソレン族のキノコを数個寄付して帰路についたのだった。
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