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砂漠の隠者

投稿日:2005年5月13日


全シャード

ある老婆の手記 :

いまいましい厄介なブリタニアンどもめ、あたしの静かな家に押しかけて来おって。おかげで家は傾くは、汚い靴跡で砂だらけにされるは・・・玄関で靴を脱がない連中なんぞ始めて出会ったよ。誰の指図か知らないが、ちったぁ他人を敬うとか躾ってものを身につけた方がいいわな。奴らの中には自分ちの中でも汚い動物を乗り回してる者もいると言ってたっけねえ。やれやれ、いったいどうなってるんだか。

 奴らの間では「魔導師」と呼ばれている青いローブを着た男はちったぁ見込みがありそうだった。だけど調子に乗ってあたしを馬鹿にしてくれたよ。まぁ、それは貸しにしておいてやるか。奴はあたしにある書き付けを訳してくれと頼んで来た。デュプレとかいう奴の日記だというのはわかったけれど、奴らはそれが誰なのかは教えてくれなかった。ただ重要なものであることだけはわかった。少なくともこやつは読み書きはできるようだ。余白にある、恐らくこの男の走り書きを見ると一つ一つの単語は正しく訳しているようだったが、こやつにはあたしら流の言葉遣いというものを知らないようだ。記号はその周りに何が置かれているかによってその意味が違うんだけどね。
 もしも・・・もしもだよ、このクレイニンに本当に「魔法使い」と名乗るに足るだけの知性があって、あたしの傍で何ヶ月か過ごせるならば、理解を深めるのにそう長くはかからないだろうよ。もちろん、あたしの同胞達はそんなこと認めないだろうね。まあしかし・・・そもそもここ数年来、あたしのやること為すことが同胞達に「認め」られちゃいないんだから、今さら大した問題でもないかねえ。いいかい、もしもあたしらが奴らの近くで暮らさなきゃならないとしたら、あたしらの大切にしてる伝統やら社会やらにも馴染んでいってもらわなけりゃいけないんだ。そうでないと、いつかあたしらは奴らがもたらす「文明」とやらに飲み込まれてそれらを無くしちまうだろうよ。あたしの言ってること、何か間違ってるかい ?

 あたしは奴らを使いに出した。親戚中で一番優秀だった者でさえ歯が立たなかった奴のところへね。奴らを遠くへ追っ払って瞑想したかったのさ。普段、砂漠は静かで平穏だ。だけどその暑さで集中力が試される場所でもある。だからあたしはここにいるのさ。連中を殺されたあたしの従兄弟たちの魂を自由にさせるって使いに出した時は、生きて帰っちゃこないと思ったよ、ファンダンサー共の手にかかってはね。実際、あたしの従兄弟たちだって、その年のサムライの卒業生としては首席の腕前だったというのに帰ってはこなかった。でもまあ、このよそ者たちは奴らなりのおかしなやりかたであたしらの民に何かをもたらしてくれるだろうよ。

 奴らはちょうどいいところに帰って来た、やっと集中してきたってのにね。聞くところによると、奴らはあたしの従兄弟たちの魂を見事解き放ってきたというじゃないか。あたしは、今までにもたびたびやってきたように奴らの頭ん中にどっかおかしなところがあるんじゃないかと疑ったさ。あたしの従兄弟たちと同じように、腹黒いファンダンサーの猛者や魔女どもに立ち向かっていくほど愚かなんだから。今までにも多くの者たちが彼らに挑んできたけれど悪魔どもは彼らが来世に旅立っていくのを阻止してきた。なんにせよ、この連中はあたしの試練に応えたわけだ。やっかいなよそ者たちめ、また用事を言いつけて家から追い出さなくちゃ。

 ・・・そこであたしは子供の頃の伝説を思い出した。今でこそ朽ちたる森なんて呼ばれるこの国が、まだ若々しくて生き生きとしていた頃の話さ。あたしのひぃばあさんもまだ若くって子供たちは桜の木々の下で遊び、そばじゃその小さな村の農夫たちが農作物を作ってた。正当な量の収穫物を捧げることを断って、神々を怒らせる前のことさ。その年は凶作で家族たちも飢えていたんだそうだ。こういうときは判断が鈍るものさね。主導者たちは、自分らの食い扶持を減らすよりも奉納を減らすことを選び、Zentoへ助けを求めに行ったのさ。あの街はいつだってよそ者には冷たいんだ。作物を買ってはくれるが、貧しい家族の飢えを満たすには足らなかった。もちろんあたしはブリタニアンたちに全てを話したわけじゃあない。奴らは長たらしい話を聞いてくれるような奴でもないし、そんな話をする理由さえ理解できないだろうからね。こんなに辛抱が足らない大人は初めて見たよ。

 神々は村人が奉納を怠ったのに怒って"Kami of Drought"を使わしたのさ。作物は大打撃を受け、来る日も来る日も怪物が容赦なく村人を襲った。あたしのひぃおばあちゃんは男たちに混じって村人を救うために戦い、年上の子供たちは小さい子たちを遠くへ避難させた。まったくひどい化け物どもで、いくら犠牲者が出てもその渇きは癒されることはなかった。ひぃおばあちゃん、つまり"a child of ten summers"は残った子供たちをつれて都Zentoに向かった。彼らの多くはBushidoやNinzitsuを学び、故郷を救おうとしたが役には立たなかった。あたしはこの異邦人らを遣わしてあたしの先祖たちの仇を討たせることに成功した。自分自身にはそんな力はないけれど、化け物どもの企んでいることをうかがい知る能力は備わっているのだよ。

また奴らが帰ってきたよ。化け物どもを倒したとさ。奴らには限界ってものがないのかね。これで奴らがお行儀良く人の話を聞いて、玄関では靴を脱いでくれりゃあね。どんな相手にだって遣いにやれるんだが。奴らの学のない魔法使いに言ってやったよ、あの日誌を翻訳してやるってね。それから、仕上げるまでは一人にしといてくれって。このデュプレって奴の書いたものが文法的に間違ってたら、ちょいと時間がかかりそうだからね。



宮廷魔導師クレイニンの手記 :

 なんて日だ!足は痛い、マナはからからになる、頭の変な老婆のお陰でイライラさせられる!本当にエレインを呪うよ・・・。お婆は私だけじゃなく冒険者達にも失礼な口を聞くんだ。しかもだね、この宮廷魔術師のクレイニンに彼女の汚い家で裸足にさせるんだ!砂だらけになった私のローブを綺麗に洗うのに来週丸々費やさなくちゃいけないだろう。砂漠は好きじゃないんだ。エレインはどんなところでも喜び勇んで冒険心をなくさないだろうが、私は間違いなく実験室や居心地のいい自分の部屋、そして夜に暖炉の前にある腰掛に足を投げ出すのが好きなんだよ。

 その日の私は冒険者達に護衛と案内を頼み、彼女の元へと向かったんだ。我々は砂漠を越えて家とは名ばかりの汚い小屋まで老婆を訪ねて行った。そう、変な虫が何匹も我々を遠巻きに見ている中、砂漠を暑さと埃にまみれながら進んでいったんだよ。そしてたどり着いたその家では、我々が依頼した例の書付の翻訳をする代わり、対価を要求された。その対価とは尋常ではないものだった。
 ある場所に囚われた彼女の甥達・・・どうも既にこの世のものではないということだったが・・・を開放しろと言うんだ。場所はどこなのか、どんな姿をしているのか、もう少し詳しいことを聞き出そうとしたんだが、どうも私の質問の一つが酷く彼女を傷つけたらしい。凄い剣幕で追い出されて、まあ結局、そこまでに老婆から聞いた話でだいたいの場所は割り出せた。それから、そう、ファンダンサーのドージョーというところへ出かけた時のことは思い出したくもない。血がべったりと付いた壁、暗く曲がりくねった通廊、ようやく最下層にたどり着いてみれば・・・ああ嫌だ、この話は別の人の口から聞いてくれ。とにかく、我々は彼女の依頼を果たした。

 その後、もちろんのこと私はお婆のところまでゲートを開いて戻った。彼女はまた我々に無礼なやり方で挨拶をし、(そもそもあれは挨拶のつもりだったのだろうか ?) 彼女のばかばかしい習慣を強要した。私が年をとってもあのようにならないよう願っていて欲しい。我々が戻ってきたときもそうだったが、特に我々の中の一人が容易にあの魔物達を退ける事が出来たことを言った時には少なからず驚きを覚えたようだった! 私は大声で笑ってその若者に勲章を上げたいくらいだったよ。しかしながら私は平静を装い、彼女がこちらの依頼の引き受けるというのを待ったんだ。

 ・・・帰ってきて挨拶をすると、彼女は自分の要求した対価が十分ではなかったというじゃないか。その時の私の憤りを想像してくれ。なんとか理性は保ったがね。私の師が私に教えてくれた忍耐に感謝しよう。結局、我々は枯れ木ばかりの森へと向かい、そこに取り付いた"Kami of Drought"という魔物を倒さなければならない、ということになった。老婆が声高に言うには日照りの災厄の源という話だ。私はこの大陸の精霊のことや迷信のことは少ししか知らない。ただ、その魔物が我々に挑みかかってくるだろうことは薄々予想がついていた。そしてまたもや我々はその魔物を最小の被害で倒すことに成功したのだ ! 冒険者達の日頃の鍛錬に感謝しよう。彼らは非常によく団結して要求されたことをこなしてくれた。

 我々が老婆の下へ戻った時、またもや私は憤りを覚えた。まったくあの言い草といったらね ! だから、あの老婆がようやく書き付けを翻訳することに同意した時は心底喜んだものだよ、彼女自身のためにね。そして彼女は我々を追い払うべく手を振った・・・まるで女王ででもあるかのように、我々のしきたりなど全く意に介さない、というようにね ! ・・・彼女意外に翻訳をしてくれそうな人がいたのなら私は喜んでその人に頼んだだろう。

 全く酷い一日だった ! 家にいるのはいい事だ。そろそろお茶のお代わりをもらうとしよう。
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