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隷属、そして勝利

投稿日:2005年1月24日
new!

Elaine Bayfery, the Royal Advisor



 それは夜も更けた頃の事だった。
 私が評議会の書類の最終確認をしていると、ブリテイン周辺を巡回しているレンジャーの内の一人が私のオフィスに息を切らせながら飛び込んできた。彼は見たところ緊急の知らせを持ってきたようだったので私は仕事を一旦脇に退け - もっともほとんどが明日までに終わらせなければならないものだったが‐彼の話を聞く事にした。彼の名前はロバート(Robert)と言った。
 ロバートは断りもなく私の机の上にあるコップをとり中の水を一気に飲み干した。それだけでは足りなかったのかピッチャーを手に取りその中も瞬く間に空にした。誓ってもいいが私はその時彼の心臓の鼓動が鎧を通り越して聞こえた。私は遅かれ早かれ彼がもたらすのであろう悪い知らせに身構える事にした。冷たい水が入った彼の腹はその締め付けに抗って猛烈に痛み出した。彼のぐちゃぐちゃになっている服装と断りもなしに水を飲みだした様子、それにレザーアーマーを通してでもわかる彼の胃痙攣から、私は彼の持ってきた知らせが更に良くないものであるとの確信を抱いた。

 私はいまだ胃痙攣と戦っているロバートを介抱していた。すると、ドアをノックする音が聞こえ、ロバートのアシスタントをしているマックスウェル(Maxwell)が入ってきた。マックスウェルは自業自得とはいえ予期せぬ痛みにのたうっている上司と共に、多大なる数のオークの一団がブリテインへ進軍を開始したという事を知らせてくれた。
 それは本当に深刻な知らせだった。私たちが遅かれ早かれブリテインへの侵略があるだろう事を予測し築いた砦が、本当に襲撃に耐えうるものであるのか心配だった。しかしながら、幸運な事に私が玉座の間に到着した時には既にたくさんの冒険者達が玉座の間に集結しており、イヨナ(Lady Iyona Kondo)の助力も得てすぐに部隊を二つに分け、ブリテイン市の二つの要所へと守りを固めるべく行動を開始する事ができた。

 私の向かった西側の砦においては山中から敵が押し寄せてきており、たくさんのオークブルートが軍を率いているのを確認した。それを見た冒険者達はにべもなく圧倒されてしまった様子だったが、雄々しくもその猛攻撃に対して反撃の狼煙を上げていった。オークどもの進軍はいくぶんゆっくりとなり、そして一際大きなオークの雄叫びが谷の中に響いた。それは私に、この戦いの流れを上手く運ばなければ防衛線は突破されてしまうであろうことを告げる声でもあった。


 砦の上には思い思いの武器を手にした冒険者達が立ち並び、押し寄せるオーク達を少しずつ押し返していった。やっとの事でオークどもを山から追い出す事に成功したその時、イヨナと共に北の砦に向かったはずの冒険者から、行方がわからなくなっていたデュプレ卿(Sir Dupre)がベロ・オンダリバ(Belo Ondariva)と共に北の砦に現れた事が知らされた。

 なぜデュプレ卿がベロと一緒に?

 私はすぐに冒険者達を率いて北の砦へと向かった。
 砦の上に立つイヨナが私に示してくれた方向、その先に立つ者を、最初私は信じたくは無かった。
しかし私の目は捉えたものを偽ることは出来なかった。デュプレ卿はどこと無く放心した様子で、冒険者達の声にも耳を貸す様子は無く、彼の口は閉ざされたまま、その心には何も届いていないようだった。その脇に立つベロ・オンダリバは険しい岩山の上で、呆然と砦の上に立ち並ぶ我々をまるで見下していた。

 私は、武器をとりベロへと刃を向けるよう、デュプレ卿に叫んだ。が、彼は剣どころか鎧も身に着けておらず、私の声にほんの少しの反応もしない。ベロは愉快そうに笑い、その手をデュプレ卿の肩においた。ベロは彼を取り囲んだ我々に対して彼の新しい「ペット」についてどう思うか聞き、デュプレ卿をあらゆる言葉で侮辱した。


 ベロはブリテインの偉大なる守護者‐デュプレはトゥルーブリタニアンの長なのだから‐も最早操り人形に過ぎず、人形を我々に歯向かわせたところで面白くもなんともないと言ってのけた。ベロはまた、我々には名誉のあるものが残っていない、死者のみが名誉を以って葬られている、そう言うと自ら手を下すまでもないと強力な獣を召喚した。 冒険者達はすぐにその獣に刃を向けたがその魔物には触れる事も出来ず、かすり傷一つ負わせることが出来なかった。
 まるでそこに存在していないかのように。
 冒険者達の気がそれたのを見てベロはデュプレ卿にゲートを出すよう命令すると、そのままゲートの中へと姿を消してしまった。

 どうか、私が最も危険の多い使命を帯びていたデュプレ卿の事をとても心配しているのを理解してほしい。

 獣のあとを追おうとしたその時、砦の向こう側 - ベロが去っていった岩山の麓 - でオーク達の興奮した叫びが聞こえた。地の底から湧いて出るような彼らの声にこの時の私ほど悩まされた者もいないだろう。いく人かの冒険者と共にイヨナは獣のあとを追い、残る冒険者達と共に私はオークの群れに向き直った。 それから後の戦いを正確に思い出すのは難しい。我々は夢中で目の前にいるオーク達に剣を振るい、呪文を唱えた。ただ一つはっきりと言える事は最後に立っていたのは我々だったということだ。しかし全てが終わったわけではない、勝利の余韻に浸る間もなく我々はイヨナ達を追いブリテインの街へ向かった。

 ここから先少しは後にイヨナから聞いたことの伝聞になる。


- 私はブリテインの墓地へたどり着きました…あの獣は死者を呼び起こしている!
その狙いがきわめて明らかであるにもかかわらず私には何もする事ができなかった!
この世を去ったはずの多くの市民がそれぞれの墓の中から起き上がり、獣と共に墓地を荒らしまわりました。そこで私は不気味な獣の色が死者を呼び起こしていくにつれ徐々に変わっていく事に気が付いたのです。


 どうやら、そのおぞましい行為を続けるうちに、自らの体をもこの世界へと現生せしめたようでした。しかし、そのために私の剣は化け物の体を捉え始めたのです。
 可愛そうな市民達が再び土に返されたのと同じように、肉体を持ったその魔物もまた冒険者達の手によって土へと還っていきました。そして墓場がいつもの静けさを取り戻した頃、エレイン女史の隊が北の入り口から駆け込んできたのです -



 その夜、すべての者がブリテインを守護できた事を誇りに思っているようだった。
 しかし私はここのところ起こった出来事がどうしても腑に落ちない。アノン (Anon the lord of council of mages) は我々の中にスパイがいると言うし、クレイニン (Clainin) はデュプレ卿の部隊は重要な情報を持っていたがベロの手に落ちてしまったと言う。確かに今日我々はデュプレ卿がベロの支配下にある事を目の当たりにした。それはベロが、デュプレ卿が命を懸けて守ろうとした重要な情報をその手にしている事が疑いようの無い事だと思わせる。この街はもう安全であるとは言えないのだろうか?

 いや、そうではない。

 私が未来への不安を拭う事が出来ないとしても、確かに我々は今日の勝利をこの手に出来たのだから。
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