おしらせ ビギナーズガイド ゲーム紹介 UOエンタメ UO広場 MyUO UOストア サポート
お知らせ
キャンペーン情報
アップデート
チームコメント
メンテナンス情報
シャードを選ぶ
キャラクターを作る
基本操作と画面の見方
スタートの町
戦闘
武器・防具・保険
ペット
未知なる冒険の世界へ
ダンジョン
評判と称号
ショッピング
さまざまなUOライフ
ヤングプレイヤー
トライアルアカウント
トライアルが終わったら
世界観
基本操作
キャラクター
スキル紹介
戦闘
生産
クエスト
取引
ペットと雇用NPC
家
地図
各種ゲームガイド
シリーズ博物館
エッセイ
動画コンテンツ
受賞・アワード暦
イベント情報
BNN
コミュニティイベント
ファンサイトリンク
ファン活動のガイドライン
アカウントサポート
テクニカルサポート
ゲームマスター
イベント関連
Q&A
お問い合せ
UO広場
TOP  > UO広場
ワールドニュース

Dudagogの物語

投稿日:2001年5月7日


全シャード
前回の作戦会議中でDudagogの受けた「祝福」と呼ばれる片目への血の洗礼は、長老シャーマンから受けた不可欠で刺激的な長い儀式の一端であった。シャーマンたちは何かに急いでいる。ここへ来てたった20度目の生活の火をおこしただけで、部族移動のための準備を始め、合図のための骨でドラムを掻き鳴らしたのだ。Dudagogは小枝と骨の山でできた住処と呼んでいる場所の記憶さえ、まだおぼろげだと言うのに…。

Dudagogは、かつて獲物の多かった場所を覚えている。常に腹を膨らませてくれるだけの新鮮な鹿や人間達が徘徊していた。その地に集う仲間はゆうに数百を超え、敵のいない贅沢な暮らしから肥満になるオークさえいたものだ。若い頃のDudagogも放浪的な生活を好んでいたが、年齢からくる悪癖だろうか最近は、獲物を追い求めるよりも、座って食事を摂ることで肥満傾向にある。その性格が災いとなり、若いオーク達への新しい丈の長い武器の訓練についてシャーマンへ相談をしたときにも、長老は素早い杖のひと振りをぶざまなDudagogの片目に平然と振り下ろした。ただし、Dudagogは仕返しを考えるほど馬鹿ではなかった。シャーマンの恐ろしい力は、オークの周りに溶岩が煮え立つほどの熱気を発生させられることを知っている。

今朝、生活の火もようやく燃え上がるころ、Dudagogは思っていたよりも早く目を覚ました。その身体はくたびれて錆びてしまった拷問用の玉に共通するようなしびれと痛みを伴うはずだった。シャーマン達は朝早くから夜遅くまで訓練を行うことで、早期に攻撃部隊の準備を整えることを望んでいた。一体何に対する準備なのだろうか?この見えない危機は、新しいオーク占領地の拡大計画にも増して大きな噂を部隊へ呼んでいた。何故、より多くの占領地が必要なのだろうか?オークに何が必要なのだ?オークキャンプならすでにあるではないか?随所に点在するエッティン部隊とは友好的な同盟関係を持っているにも関わらず、我々オークは彼らの生活地域とは遥かに離れた地に生活しているのだ。Dudagogはシャーマンのように頭脳明晰ではないかも知れないが、考えるに心強い同盟者の地から立ち去ることは間違いだと信じていた。その彼の考えとは主に「腹減った、食べる」「邪魔だ、どけ」「疲れた、寝よう」「まだいるのか?また邪魔だ」など、とても通常のものだった。

Dudagogが斧を研ぐのは、唯一憂鬱なときだけだった。家から持って出たときには新品だった研ぎ石も、今では小さな石の塊に姿を変えている。訓練開始までにはまだ少し時間があるようだ。そして斧に目を落とすと、切れ味よく仕上がったそれは彼の喉を乾かし始めていた。もちろん空腹感もあるのだが、たとえ食べたとしても空腹感はなくならないのだ。それがこのところの彼の悪癖にもなっている。しかし、喉の渇きに対しては適切な対処をすることができた。Dudagogは近くの小川まで歩き水を飲もうと考えた。例え新鮮でなかろうがビールの方がいいに決まっているが、彼は訓練の前に飲酒することを禁じられていたのだ。仕方なく決心をすると、彼の脳は脚へ命令を伝え、彼を小川へと向かわせた。

驚いたことに、小川にはすでにDudagogの生徒の1人が陣取り、こともあろうか小川に入っていたのだ。Dudagogは立ち止まり、この光景に目を釘付けにされていた。オークはもともと水を飲むことを嫌い、ましてや水浴びなどをすることはありえないはずだ。水の中に長時間いたとしても、泳ぐというコンセプトを本来持ち合わせていないし、それが出来ることはオークにとってなんの自慢にもならないのだ。Dudagogは目の前の出来事が腹を満たすためのことではないにも関わらず、即座に判断を下すことができた。その痩せた馬鹿者を一刻も早く水から出してやらねばならない。さもなければ、きっとその若いオークは朝の肌寒さで命さえ危険にさらすことになるだろう。

最初のショックはここで起きた。その無能なオークはDudagogの掛けた命令を一切無視したのだ。風呂を浴びているのではない以上、昨夜からの一件ですでに寿命が縮まりそうな彼としては、無視されたことにショックを受けるのも当然だ。Dudagogが突如として命を落としてしまうまでには、後3段階ほどショックを受けるステップがあるのだが、まずはこれが最初の一歩だった。研ぎ石を小川に投げ込むことを思いついたDudagogは早速それを実践した。2回目のショックは痩せ細ったオークが研ぎ石をつかんだとき、そして、直後に3度目のショックがDudagogを襲った。若いオークの皮膚が緑色に輝き出すと、首のあたりから自分で皮膚をめくってしまったのだ。唯一ショックを受けることがなかったのは腰を抜かすことなく、その不気味なオークに背を向けることができたことだった。

遂に最後のショックがDudagogを襲った。Dudagogの右足は着実に歩む動作を始めたのだが、背後から後頭部への強烈な研ぎ石の一撃が走ると、あまりの勢いに喉を突き破っていた。Dudagogはそれ以上、喉の渇きに悩まされる必要はなくなった。朝が終わる頃にはすべてがまた静寂に包まれていた…。


注意:この物語の内容は必ずしもゲーム内でのシナリオと一致するわけではありません。
ページのトップへ
©2012 Electronic Arts Inc., Electronic Arts, EA, Ultima, Ultima Online, and the UO logo are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the US, and /or other countries. All rights reserved. Get macromedia FLASH PLAYER
お客様の個人情報の取扱いに関して
EAサービス規約
会社情報
このサイトに関して