名前:トム・アイヴィー

コールサイン:Augur

オリジン社における職位:デザイナー

Q.そのコールサインを選んだ理由を聞かせてください。何か特別な理由があるのですか?
A.Augurというのはラテン語で「先の見える者(Seer)」とか「預言者」、「占い師」という意味の言葉です。実は元々UOのインタレスト・ボランティア(イベント等を司るスタッフ、通称Seer)をしていまして、後にオリジン社でもインタレストGMになったからなんです。

Q.仕事の内容について詳しく聞かせてください。
A.UOのデザインチームに所属しています。ガーデニングのような新しいゲームシステムから、Orc BomberやSolen Warrior、Giant Beetleといった新しいクリーチャーの追加、またはBracelet of Bindingのような新しいアイテム等を概念化し、プログラミングするのが仕事です。またシナリオフィナーレ用のプログラムコードやロア・エンジンを使ったクエストをプログラムしたり、新しい土地の追加も私の仕事です。

Q.あなたのゲーム業界への「輝かしいデビュー」についてお話しいただけますか?
A.私はかなり時間をかけてこの仕事にたどり着きました。初めて参加したUOプレイヤーの昼食会で知り合った人からCatskillsシャードに来るよう説得されて、彼の仲間とロールプレイを始めました。やがて私の名は広く知れ渡るようになり、オリジン社のインタレストGMの目に止まるようになったのです。インタレスト・ボランティアをしばらく経験した後、大学を卒業し、UOのGMとしての職に就きました。もしも昼食会で友人にめぐり合っていなかったら、そして運命があのように動き始めなかったら、おそらく別のゲーム会社に就職したか、あるいは他の仕事をしながら家で他の人が(プログラムを)書いたゲームで遊んでいたでしょうね。

Q.大人になったら何になりたいと思っていましたか?
A.スタントマンです。だから階段の下にクッションを積み上げて落ちてみたり、どこでも登ってしまったり、崖から飛び降りてみたり、相手をしてくれる人がいれば殺陣の練習もしてました。二番目になりたかったのは、“世界的に有名な”作家ですね。

Q.十年前は何をしていましたか?
A.テキサス州リチャードソンにある高校に通っていました。厄介な事に首を突っ込み始めた頃です。

Q.UOのどのような所が好きですか?
A.ゲームの中でできる事が膨大にあることですね。思ったままのキャラクターになることができ、他の誰とも違うゲームプレイをすることができるんです。手工芸、ショップ経営、家の建築、戦闘、動物やモンスターの調教、宝探し、クエスト、釣り、資源採取、吟遊詩人スキルを使っての狩り、魔法、植物栽培、チャンピオンモンスターとの戦闘、レアアイテムの蒐集、バルクオーダー証書集め・・・と、このゲームの中でできることは数え切れないほどあります。そしてそのどれもが他にはない魅力と言えます。

Q.UOの中で最も思い出に残ることは?
A.プレイヤーとしてならば、Catskillsシャードで一緒にプレイしたコミュニティーの仲間ですね。大勢で徒党を組んでのキャラクタープレイには楽しい思い出がいっぱいです。それはそれは夢中になってのめりこんだものです。デザイナーとしては、ガーデニングとシナリオイベントに対するプレイヤーの反応ですね。プレイヤーが協力し合ったり、クエストをこなす姿を見るのが好きなんです。ガーデニングが導入されて約一ヶ月後にログインした時、育てられた植物がプレイヤーの家に飾られているのを見てとてもうれしかったですねぇ。

Q.最も痛い思い出は?(ゲームの中でもそれ以外でも)
A.私の弁護士を通してください(笑)

Q.それでは・・・学校の科目で一番苦手だったのは?
A.大学時代はおそらく政治と歴史のクラスですね。興味がなかったので、あまり熱心に勉強しなかったんです。大学に入る前は一通り成績は良かった方です。中でも英語やフランス語、日本語などの語学は大好きでした。

Q.金曜の夜のお気に入りの過ごし方は?
A.今現在ですか?ゲーム三昧ですよ。社交的に振る舞うっていうのが正しい週末のあり方ですもんね。

Q.お気に入りのゲームを教えてください。
A.MMORPGならばUOですね。一つだけ選択するというのは難しいですよ。それぞれのジャンルにならば一番のお気に入りというのはありますけれど。数年前にEAから出たStarflight、これは挙げておきたいと思います。デザイナーによる「いい仕事」という意味で、私が初めて衝撃を受けたゲームです。目を見張るような特徴がいくつもあるのですが、中でも秀逸なのは、ゲームプレイそのものはシンプルでわかりやすい一方で、広大な視野を提供している点です。

Q.お気に入りのコミックは?(本でもオンラインコミックでも)
A.あちゃ!お気に入りはありすぎる程ですよ。単純に楽しいのから示唆に富んだやつまで。何でも読みますからね。

Q.好物を教えてください。
A.揚げた衣がついてるものなら何でも好きですよ。速攻で僕のエネルギーになってくれるようなものがね。

Q.リアルで何かペットを飼っていますか?
A.小さな黒猫を飼っていますが、世話を頼む人によって名前が変わるんです。今は「テイテイ」と呼んでいます。

Q.あなたの理想の車とは?
A.とりたてて高性能でカッコよくて豪華な車が欲しいとは思わないのですが、デロリアンに乗れたらいいなぁと思います。次元移転装置(※)はついててもついてなくてもいいですけれど。
※映画バック・トゥ・ザ・フューチャーの中で使われたデロリアンに搭載されていたタイムトラベルを可能にする装置。

Q.好きな休暇は何ですか?その理由も。
A.クリスマスですよ。クリスマスが嫌いな人なんているかなぁ?おまけに僕の誕生日も近いしね。

Q.好きな色は?
A.青かな?あまり意識したことないですね。

Q.では、最後に大事な質問を。もしもこれから後の一生をブリタニアの砂漠をさまよって過ごさなければならないとしたら、誰を連れて行きますか?
A.答え方によっては僕を殺しかねない連中もいるからねぇ、黙秘権を行使させてもらいます。