スポットライト
マジックアイテムのプロパティ
マジックアイテムは、サービス開始当初からウルティマ オンラインに無くてはならない存在でした。それは、特殊な武器や防具、または宝石や洋服などの形で、プレイヤーの能力を高める重要な役割を果たしてきました。そのマジックアイテムが、「ウルティマ オンライン 正邪の大陸」では、全く新しいマジックアイテム・プロパティ・システムとして生まれ変わります。これにより、アイテムの効果や威力を、さらに幅広く多様に変化させる事が可能になります。
この新しいダイナミックなシステムを使う事で、マジックアイテムに吹き込む事の出来る魔力の組み合わせが、事実上無限になります。多種多様な新しい能力や効果が作り出せるという事は、希少でユニークなアイテムが次々と登場する事を意味します。また、様々なマジックアイテムを組み合わせる事で、あなたのキャラクターの能力を、これまでには考えられなかった程自由に発展させる事が可能になるのです。
マジックアイテムの製造
正邪の大陸のマジックアイテムは、どこかで運良く見つけられるものだけではありません。鍛治師や裁縫師がいれば、なんと、自分で作る事も出来るのです!
全てのタイプの防具に、基本抵抗力が設定されます(例えば、革製のチュニックなら、物理2%、炎4%、氷3%、毒3%、エネルギー3%の抵抗力が最初から備わっています)。それを、色のついた金属や特殊なタイプの革を使って作るよう裁縫師や鍛治師に依頼すると、素材の特性を生かした特別な力が加算されたアイテムが出来上がります。
色付き金属や特殊な革には、それぞれにダメージ(武器に加工した場合)や抵抗力(防具に加工した場合)の長短があります。それを利用すれば、炎を吐く怪物や低温攻撃を仕掛けてくる怪物など、相手に応じて最適な鎧を用意する事が可能になります。武器の場合も、低温に弱い相手に対しては低温ダメージをより多く与える剣を使う、といった細かい選択が可能になります。
もちろん品質が高いアイテムには相応のボーナスが付きます。高品質(Exceptional)なら、耐久性(Durability)が高くなるだけでなく、5つの抵抗力タイプのどれかにランダムに6%のボーナスポイントが与えられます(詳しくは『抵抗力強化』の項を見て下さい)。
こうした技術革新により、マジックアイテムの市場の拡大が期待出来ます。アイテムの組み合わせによってどのような戦い方が可能になるのか、ウォーリアもメイジも競って実験に燃えるようになると予想されるからです。
アイテムの魔力一覧
下のリストは、『正邪の大陸』で武器や防具に加える事の出来る効果や力を列挙したものです。ただし、どのアイテムにも適用出来るという訳ではありません。近接戦用のダメージ増幅効果は武器にしか適用出来ませんし、“物理ダメージ反射”は防具にしか使えません。複数のアイテムタイプに共通して使える力もあります。
抵抗力強化:
これらは、キャラクターの抵抗力を直接増強する力です。敵の攻撃で受けるダメージの量を減らします。抵抗力(Resistance)は、物理、火、エネルギー、氷、毒の5つのタイプに分かれています。
物理抵抗力は、これまでアーマーレイティング(AR)と呼ばれていたものです。物理的なダメージに対抗する力という意味で、これからは物理抵抗力と呼びます。アーマーレイティングは、ヒット毎のダメージを一定量だけ現象させる力でしたが、物理抵抗力は、ヒットごとのダメージを比率で低減します。例えば、40%の物理抵抗力とあれば、敵から受けたダメージを40%低減させると言う意味です。
耐久力効果:
アイテム毎に一度だけ与える事の出来る効果です。耐久力(Durability)が大きいほど、アイテムは長持ちします。
回復効果:
身に着けている者のヒットポイント、マナ、またはスタミナの自然回復力を高めます。
防御力増強:
身に着けている者に対する敵の直接攻撃(または弓矢)が外れる確率を高めます。
ステータス/派生ステータス/スキルの増強:
身に着けている間だけ、プレイヤーのステータス(Str、Int、Dex)、派生ステータス(ヒットポイント、マナ)および一部のスキル(解剖学、レスリング、演奏など)を高めます。
ダメージ変換:
通常、武器は100%の物理ダメージを敵に与える力を持っていますが、ダメージ変換を使う事で、物理以外の4つのダメージタイプ(氷、火、エネルギー、毒)に、物理ダメージを振り分けることが出来ます。これにより、抵抗力の付加ポイントが、ずっと効率よく使えるようになります!
スピード/ヒット/ダメージ効果:
レスリング、近接攻撃、長距離攻撃において、攻撃速度、命中率、敵に与える最大ダメージと最小ダメージをそれぞれ増加させます。
魔法強化:
新しいマジックアイテムの効力は、なにもウォーリアだけのものではありません。魔法使いにも大きな力を与えてくれます。魔法使いの場合は、魔法攻撃のダメージ強化、呪文間隔の短縮、一部のアイテムの瞑想ペナルティーの排除、消費マナ量の節約と呪文詠唱時間の短縮、消費秘薬の節約と言った嬉しい恩恵があります。
中には、武器を使って攻撃中に呪文が唱えられるようになる付加能力もあります(ただしこの場合は呪文詠唱時間が長くなります)。また、Magery(魔法)スキルのポイントを武器のスキルとして使えるようにするものもあります。例えば、剣を使いたい時に、Magery(魔法)スキルのポイントをSwordmanship(ソード)スキルのポイントとして使う事が可能です(ただし、スペシャルムーブを使う為には、使用する武器の本当のスキルポイントがある程度以上に達していなければ使えません)。
ヒット効果:
この効果によって、武器の性能も大幅に多様化します。特定のモンスターに2倍のダメージを与えるもの、敵のスタミナやマナやヒットポイントを奪って自分のものに出来るようになるもの、ターゲットの攻撃力や防御力を低下させるものなど、様々です。
ヒット呪文効果:
この能力を持つ武器がターゲットにヒットすると、一定の確率で、Magic Arrow、Harm、Fireball、Lightning、Dispelなどの攻撃呪文を発します。これらの呪文には使用回数の制限がありません。
広域攻撃効果:
ヒット呪文と同じように、武器がターゲットにヒットする毎に、一定の確率で攻撃者の周囲の特定の範囲内にいる敵にダメージを与えます。この攻撃を受けるのは、攻撃者が合法的に攻撃出来る敵に限られます。従って、あやまって罪のない人を攻撃してしまう心配はありません。広域攻撃は、氷、火、エネルギー、毒、物理の何れかのダメージを与えます。
使用者本位的ターゲット形効果:
これは、Heal、Greater Heal、Magic Arrow、Harm、Fireball、Lightningと言った種類の異なる呪文を充填出来る効果です。これらの呪文は、使用者が自分の意思で選んで使う事が出来ます。
追加効果:
ルーニック製造ツール
裁縫師と鍛治師は、ルーニック製造ツール(ルーニック・ハンマーやルーニック裁縫キット)を使うことで、上に列挙した特別な力を持つ強力なマジックアイテムの製造が可能になります。
どのような力を吹き込むか、あるいはどの程度の威力を持たせるかなどは、ルーニック製造ツールの種類によって決まります。例えば、ヴァロライト・ルーニックハンマーは、シャドウ・ルーニックハンマーよりも多くの魔力を持たせる事が出来、各魔力の相対的な強さも大きく出来ます。
ルーニック製造ツールは、非常に強力なアイテムを製造出来る為、熟練した職人でも思い通りのものに仕上げるのは至難の業です。また、このツールから作られるアイテムは、通常のものよりも高度なものになる事は確かですが、どの魔力が備わるかは、作った本人にも解らないと言う難点があります。
アイテムの性能強化
自分で作ったものであれ怪物から奪ったものであれ、鉄や普通の革で作られたアイテムには、色つきの金属や特殊な革を材料に使ったものと違い、特別な魔力はありません。しかし腕の良い職人ならば、通常のアイテムの性能を後から高める事も可能なのです。
通常の武器や防具も、色付き金属や特殊な革を使って、性能強化(Enancement)と呼ばれる加工を行う事で、強化型のアイテムに改造する事が出来ます。強化されたアイテムには、素材が持っている魔力が備わります。
モンスターを倒して貴重なアイテムを手に入れるだけでも十分にラッキーですが、それに特別な素材を加える事で、さらに貴重な魔力アイテムにグレードアップ出来るのです。ただし、通常のアイテムを、色付き金属や特別な革などの特殊素材を使って加工する為には、相当に高度な技術が必要です。
アイテムの性能強化に失敗すると、素材を無駄にするばかりか、元のアイテムを破壊してしまう恐れも十分にあります。成功すると、アイテムは、最初からその特殊な素材で作られたものとして扱われるようになります。従って、もうそれ以上、性能強化する事は出来ません。
性能強化が難しいのには理由があります。それは、ゲーム全体のバランスを保つ為です。誰もが欲しがる魔力を備えた強力なアイテムをすでに所有しているプレイヤーが、さらにそれを強化しようとするのですから、必要な対策なのです。アイテムの性能強化には、高度に熟練した技が必要です。貴重なマジックアイテムを壊してしまう危険性が常に伴う為、決して気軽に行える作業ではありません。しかし成功すれば、そのリスクを補って余りあるものとなるでしょう。
アイテム保険
最後になりましたが、どうでも良い事だから後回しにしたという訳ではありません。むしろその反対です。ここで紹介した素晴らしいマジックアイテムを、いつまでも手元に置いておく為の耳寄りな情報です。死んだ後も、大切なアイテムを自分のものとして確保しておく事が可能になったのです。せっかく手に入れたマジックアイテムを奪われはしないかと、ヒヤヒヤしながら戦う必要はもうありません。
保険金を支払えば、アイテム毎に保険を掛けて、死んだ時もアイテムを自分のものにしておく事が出来るようになりました。死ぬと、保険を掛けたアイテムは、あなたのゴーストの持ち物となります。生き返れば、それらのアイテムは、そのまま帰ってきます。この保険は、一度死ぬ毎に更新する必要があります。重ねられるアイテムには保険をかける事が出来ません。
更新が面倒だという方は、あなたのキャラクターのコマンドメニューを開き(標準操作では左シングルクリック)、自動更新のオプションを選択して下さい。持っている全てのアイテムに自動更新保険を掛ける事も出来ます。そうすれば、死ぬ度にアイテム一つ一つに保険を掛け直す必要がありません。自動更新を設定したアイテムは、生き返った時に自動的に新しい保険が掛けられます。ただし、保険金が払えない場合は更新出来ません。