*ガチャリ*　*バタンッ*

メグ：「はぁ……」
アトランコ：「なによ、戻るなりため息なんてついて」
メグ：「あ、すみません。なにかこう、特ダネ的な“なにか”を求めて、あちこち走り回ってみたんですけど」
アトランコ：「成果なしってわけね」
メグ：「はい……」 *しょんぼり*
アトランコ：「ま、そんな時もあるわ。そういう時は、ジタバタと動き回るのをやめてみると、ふとネタが転がり込んできたりするものよ」
メグ：「そういうものでしょうか」
アトランコ：「このアタシがいうんだから、間違いないわ。ウフフ」
メグ：「そうですねっ。それじゃ、休憩がてら少しここでゆっくりしちゃおうかな」
アトランコ：「ウフフ、そうなさい」


メグ：「……」
アトランコ：「……」
メグ：「………」
アトランコ：「………」
メグ：「あ、あの、アトランコ先生？」
アトランコ：「ん？　どしたの、メグちゃん」
メグ：「いえ、なにってことはないんですけど。なんでしょう、なんとなく不安になる沈黙が続いたもので、つい声をかけてしまったというか」
アトランコ：「なにが不安なのよ。ちょっと間ができただけじゃないの。ネタが見つからなくて焦ってるのはわかるけど、少し落ち着きなさい」
メグ：「う〜」
アトランコ：「焦ると視野が狭まって、つかめるネタもつかみ損ねるわよ。ここは気持ちに余裕をもって、どっしり構えてればいいの」
メグ：「はーい」
アトランコ：「……」
メグ：「……」
アトランコ：「………」
メグ：「あれ、アトランコ先生ってこんなに無口でしたっけ！？　いつもはもっとこう、お構いなしにどんどん喋ってませんでしたっけ！？　どうしたんですか、具合でも悪いんですか！！？」
アトランコ：「ちょっとなによ、急にわめき散らして。アタシはいつもどおりよ。メグちゃんこそ、どうしたのよ。らしくないじゃない」
メグ：「ああ……やっぱり落ち着かない！　私、ちょっと外の空気吸ってきますね！！」

*ダダダダダッ！！*　*バッターンッ！！*

アトランコ：「ウフフ、メグちゃん、いつになく焦ってるみたいね。出かけていく様が、マークそっくりだったわ」



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