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ローカルニュース

ひとつの仮説

投稿日:2011年2月2日

(Asuka, Wakoku, Hokuto, Izumo, Mizuho, Mugenシャードローカル)

これはいったいどういうことだ……。これが巷で騒がれている『ベインの選民』による襲撃なのか? しかし、あれはブリタニアだけのはずでは……。

現在、ブリタニアの各地で起こっているという襲撃について、私は詳しい情報を持っていなかった。そこで、これを機に調査を始めたところ、これは『ベインの選民』による襲撃ではないことがすぐに分かった。私の調べでは『ベインの選民』と呼ばれる集団の中に鬼はおらず、禅都に襲いかかってきたのは鬼たちであったからだ。昨日の日没とともに、突然禅都の北に位置する砂漠に、大量の鬼が現れたのだ。

禅都に住む勇敢な若者たちは、街を守ろうと鬼たちの討伐へ向かったが、住民たちの予想をはるかに越えるほどのあっけなさで失敗に終わった。なんとか街へ逃げ帰ってきた若者たちに話を聞くと、どうやら彼らの手にした武器は鬼たちに全く効き目がなかったという。私は耳を疑った。しかし、同時にこう考えた。

なにか有効な手段があるはずだ。

私は学者のはしくれとして、街を代表して鬼たちの調査をすることを決意し、単独で北の砂漠へと向かうことにした。もちろん、私に鬼を倒せるほどの力はないが、弱点くらいは発見できるだろうという思いがあったからだ。そして、私が有能であることをここで示し、住民たちから称賛されている自分の姿を想像していたのだ。私は興奮していた。しかし、砂漠へ足を踏み入れた次の瞬間、私はひとりでここへ来たことを後悔した。



気が付くと背後に鬼が立っていた。手を伸ばせば届く距離だ。顔には怒りのようなものが浮かんでおり、今にも私に向かって襲いかかってきそうな気配だった。私はひどく取り乱し、無我夢中でバックパックの中身を片っ端から鬼に向かって投げていた。冷静に考えれば、武器が効かない相手に本やビンを投げつけたところで、意味がないことくらい誰だって分かるはずなのに。自分でも情けなくなるほど間抜けな行為だ。恐らく他の人がいたならば、そのときの私はひどく滑稽に見えていたことだろう。

しかし、私のそんな間抜けな行為がひとつの信じられない結果を生み出した。なんと、私に襲いかかろうとしていた鬼が目の前に倒れているではないか。

なぜ?

私は狼狽しながらも、この絶好の好機を逃すまいと、自分のパックパックに入っていたものの確認と、倒れている鬼の観察を開始した。そして、あるひとつの仮説に辿り着いた。

まさかこれが……?

しかし、これ以外には考えられなかった。

これは、たしか以前に『イベント振興協会』とかいう訳の分からない連中のひとりから、取材を受けた際にお礼として受け取ったものだった。徳之諸島の歴史や風習について話を聞きたいと、若い女性が私のところへやってきて、やれ「おばけ屋敷」だ「寄せ鍋」だのと色々質問を浴びせてきたことがあったのだ。

甘いものが苦手な私としては、こんなものより本の一冊でもと思ったのだが、お礼の品にケチを付けるほど小さな人間ではないし、彼女が自分で作ったものだということだったので、素直に受け取ることにした。これが甘いものだと分かっていたので、誰かにあげてもよかったのだが、なんとなくそのままバックパックに入れたままにしていたのだ。それが、まさかこのような形でこれが役に立つとは。

私はすぐに街の住民たちにこのことを話した。反応は予想どおり懐疑的なものであった。私自身、あの倒れた鬼を目にしていなければ信じなかっただろうから、住民たちの反応は当然のものとして驚きはしなかった。そして状況を伝えた後、私はひとつの提案を彼らにした。住民たちは私の提案に乗るべきかどうか迷っていたようで、ひそひそと周りの者たちと話を始めた。しかし、街にある武器では効果がないと分かっている以上、彼らにはこの提案に乗る以外の選択肢はなかった。



有効な武器を見つけたとはいえ、ひとつだけではどうにもならないことは分かりきっていた。住民たちとの話を終えた私は、すぐに『イベント振興協会』へ向かうため街を出た。彼らに協力を要請し、なんとか鬼たちに対抗できるだけの数を確保したいと考えたのだ。それに『イベント振興協会』とやらは、聞けばブリタニアでは有名な団体だという。もしかしたら、物資だけでなく人員の確保にも協力してくれるかもしれないという思いもあった。

ふふっ。

このとき、私がなぜこんなにも楽しい気分になっていたのか、自分にも分からない。ただ、今までにないほどの興奮を覚えたのはたしかだった。

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