メグ：「こんにちは、メグ・ハマーです！」
アトランコ：「ウフフフフ、アトランコよ〜ん」
メグ：「あれ、マークさんはお休みなんですか？」
アトランコ：「さあ、 どうかしら。季節の変わり目だし、風邪でもひいたんじゃなくて？」
メグ：「なのかなあ。マークさんに限って、ちょっと想像しにくいですけど」

*ガタン*

メグ：「い、いま、そこのクローゼットからヘンな音が……」
アトランコ：「そう？　何も聞こえなかったわ。それより放送始めないと、ね。メグちゃん」
メグ：「ハ、ハイ。えー、先週末Sakuraシャードの公式コートにて、第一回ブリタニアカップが行われました！」
アトランコ：「イベント振興協会が主催した、例のバッグボール大会ね。どう、盛況だったの？」
メグ：「そりゃあもう！　開会式直後から大勢の観客が詰め掛けて、コート周辺は身動きが取れないほどだったとか」


アトランコ：「アラアラ、本当。おヒマな方が多いのねえ……」
メグ：「アトランコ先生、その言い方はちょっと……。とにかく、なかなかの盛り上がりだったみたいで、たまにはこういうスポーツ系のイベントもいいですよね」
アトランコ：「それで結果は？　どこのシャードの代表チームが優勝したのかしら」
メグ：「ハイ。決勝戦はSakuraシャード代表の『SakuraSilverWing』対Wakokuシャード代表の『SADS』で行われ、激しい得点争いの末、Carrawayさん率いる『SADS』が優勝しました」
アトランコ：「えと、Carrawayさんって、バッグボール競技会連盟の管理人さんじゃなくて？」
メグ：「アトランコ先生、よくご存知ですね！」
アトランコ：「面識はないけど、ま、お名前ぐらいは。……なるほど、たいしたものねえ」
メグ：「決勝戦の模様をライブ中継で観てたんですけど、ホント、すごい動きで驚きましたよ」
アトランコ：「そんなに？」
メグ：「両チームとも別次元のプレイでしたね。なんていうか、違うスポーツを観てるみたいでした」
アトランコ：「どの道にも達人がいるってことなのねえ」
メグ：「というわけで、『SADS』の皆さん、第一回ブリタニアカップ優勝おめでとうございましたっ！」
アトランコ：「歴史に名前を残したわね、おめでとう」
メグ：「次の開催が楽しみです！　以上、今週は私、レポータのメグ・ハマーと、」
アトランコ：「アトランコでした。ウフフフフ」
メグ：「ブリウオっ！」

*ガタガタっ*

メグ：「クローゼットから、またヘンな音が……」
アトランコ：「気のせいよ、気のせい。それより、メグちゃん、二人で甘いものでも食べに行かない？　おごるわよ」
メグ：「やたっ！　いきます、いきますっ！」

*ガタ……*

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