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敵は水上

投稿日:2000年1月1日

JP Reporter
Asuka
  序章 ブリガンド船 発行:1999/10/26  
特に任務についていなかった私は、その日スカラブレイのギルドで2ヶ月分の雑務と格闘していた。日も落ち、書類が良い焚き付けの一つであると確信した頃、見習いが矢を1本持って入ってきた。 「サイラス(Silas)、弓もなしに矢を持って図書室の前に突っ立っている様にとは指示した記憶がないぞ。用はなんだ?」 見習いはポケットをごそごそと探りながら答えた。 「はい、マスター。ギルドの入口のドアに矢が刺さっていて、これが括りつけてありました。」

-北の岬にて不審な船、船上にブリガンド。船に賊どもだ。南下してスカラブレイに接近中。 H-
無意識に口笛を吹きながら紙片を破り、書類の束にばら撒くと同時に外に駆け出していた。見ると北西にかがり火を焚いた異形の船があった。 「なるほど、横着者のハーバート(Herbert)にして矢の催促とは親切な事だ。サイラス、私の弓を持ってきてくれないか!」
結局の所ブリガンド船は撃沈された。だが私の到着する少し前に、既に終結し始めていたスカラブレイの大船団による勝利だった。私も数本は打ちこんだのでよしとしよう。
奴らの船からは、スカラブレイ周辺の海図と探索を命ずる指令所が発見された。ベスパー周辺でも類似した報告を受けている。どうやら賊どもは何か探し物をしているらしい。書類との格闘はしばらく後回しになりそうだ。
ただ、ブリガンド船上にいた、いつのまにか姿を消したあの男・・・奴は私の渾身の一撃を篭手で払った上、私に向かって笑みを浮かべはしなかったか・・・あるいは夕暮れ時の滲んだ景色に惑わされたのかもしれないが。 レンジャー レンフリー(Renfry)

  第一章 宝捜し 発行:1999/10/28  
マスター、ご指示の通りバッカニアーズ デンの調査を行ないました。デン上にめぼしい物はありませんでした。聞きこみをしようと港に向かった時、奴らの海賊船を南方に発見しました。
私と同様海賊船の調査を行なっていた者達が多くいたらしく、多数の弓・魔法攻撃によって船は撃破されました。沈む前に船に乗りこみ船倉を調べた所、宝箱を発見。指令書と思われる紙片、海図を発見しました。

お許しがあれば早速探索に向かいたいと思います。
レンジャー サイラスによるレンジャー レンフリーへの報告2

海図の地形には見覚えがありました。ヒスロスの潜むあの島に違いありません。思った通り賊達の別働隊を発見、距離を開けて尾行しました。デンで船を沈めた者達も何人か上陸していました。彼らはすぐに戦闘をしかけました。

かなりの手練れだったようですが、拮抗を破ったのは賊どもでした。宝箱を掘り出し、DaemonとBlood、PoisonElementalを発生させたのです。私は草むらに潜みやり過ごしました。その時、奴らの1人が「はずれか・・」と言うのを聞きました。マスター、一体PoisonElementalが守護する程の宝が「はずれ」である事などあるのでしょうか。そしてその男は立て続けに3つの宝を掘り出し、ため息をついて言いました。「違う様だな・・長居は無用だ!」宝箱をそのままにして奴らは去っていきました。
モンスターの追跡をかわし、からくもデンにたどり着きました。彼らが探している物は宝以上の物、全く別の何かなのかも知れません。任務は完了しましたが、調査の続行を強く希望します。

  第二章 海賊捕らわる 発行:1999/11/02  
Jailor Alanの業務日誌より

   ユー西南沖で漂流中の所を救助された戦士ウィラード(Willard the fighter)が、殺人の容疑で逮捕された。最近頻発している海賊との関わりがある疑いがあるため、一時一階の独房に収監される事になった。ここBritania Prisonも少し騒がしくなるかもしれない。

  第三章 クリスタルの発見 発行:1999/11/16  
ヒスロス深部の宝箱がついに開きました。海賊の一味が開けたものと思われ、すでに重要な情報は持ち去られた後のようでした。しかし一つのクリスタルが残っていました。動かそうとしてもびくともせず、紫に輝いていました。美しい物ですが、輝くたび背筋に冷たいものが走るような気がしました……以前捕らえられた海賊の一味に聞きこみをして見ようと思います。 レンジャー サイラス


クリスタル?とうとう見つけたか。それが目的の場所を示す鍵だ。全部で5つあり、その謎を解き明かしたものが全てを手に入れる事になるだろう。クリスタルと一緒にあった情報はすでに持ち去られた後か。よかったじゃないか、あんな事に首を突っ込んだら命が幾つあっても足りやしない…… 囚人ウィラード(Prisoner Willard)   
あれは、よく晴れた、妙に海が静かな日でした。ユー西、Court of Truthを向こうに見ながらいつものように釣り糸を垂らしていると、後ろに何か赤い光が見えました。すると宝箱が赤く輝いていたんです。それが青く変色したかと思うと、海には海賊、陸には武装した市民達があらわれ、途端に阿鼻叫喚の戦いが始まっていました。海賊達が撤退し始めると今度はDaemonとDragonが暴れまわりました。なんとも恐ろしい光景でした。後から宝箱を覗くと、底に黒く光る物が見えました。そこに居た人達の話を聞くと、まだ事件は終わっていないそうです。しばらく釣りは控えるべきでしょうか。漁師コリン(Fisher Collin)

  第四章 雪上の邪法 発行:1999/11/24  
ユーのクリスタルがついに輝き始めました。新たなクリスタルが現れた徴です。クリスタルと共にあった文書に「霊に気をつけろ」と書かれていた通り、海賊はデシートに現れました。前回はなんとか奴らの先を越すことができましたが、今回は奴らにしてやられました。出しぬかれた上、異形の死霊どもを操る魔法使いが味方についていたようです。見たことのない術を駆使していました。奴らの探すものと関連があるかもしれません。クリスタルの情報は奪われました……なお、デシート内にて謎の鉱石を発見しました。念のためスカラブレイに持ちかえります。レンジャー サイラス

  第五章 女悪魔と火竜 発行:1999/12/06  
不穏な船の目撃証言があったValorの近辺で調査を続けていたところ、クリスタルを探索していたと思われる人物の手記を発見しました。その周辺を探索していたところ、やはり海賊が現れ4つ目のクリスタルが出現しました。
ギルドへ送った知らせによって、何人もの勇者が駆けつけてくれました。しかし頭目と思しき男に加え、WaterElementalと火竜を操る魔法使いが猛威を振るい、多くの犠牲がでました。
頭目のディーン(Dean)が箱ごとクリスタルを奪おうとしましたが、我々の攻撃の前に奪取を諦めたようです(一部の文書は破損した物がありました)。
宝箱にはクリスタルと、最後のクリスタルへの手掛かりとして、謎のCapsule(「Joe」が既に発見されています)の使用法が書かれてありました。結果としてそれは、死体を用いたデーモンの召喚法でした(その女悪魔、Lianaは死体を漁るのです……)。

詳しくはギルドに戻った時に。これよりLianaの追跡を試みます。

Ranger Renfry

  以上の書簡を最後にサイラスからの報告が途絶えた。報告内容も気になる、調査せねばなるまい……

  最終報告 最後のCrystal 発行:1999/12/21  
4番目に発見されたクリスタルが輝き出した。そして一斉にクリスタルが言葉を発し始めたのだ。あるクリスタルはデシートへ行け、あるものはヒスロスへ行けと語りかけた。私は迷った末デシートに向かう事にした。隔離された領域があり、その中では変わり果てたサイラスが我々の首を狙っていた。実際の所正解は無かった。クリスタルはより多くの血を欲していただけだったのだ。大量の死者がでたデシートに、4つ目のクリスタルと共に復活した悪魔Lianaが現れた。朽ち果てたサイラスを残し、Lianaの導きでクリスタルの持ち主の元へと向かった。最後のクリスタルはLianaの体内にあり、摘出と共に彼女は絶命したようだ。その時笑みを浮べていたと言うが……
クリスタルの導きで移動した我々の前には、海賊どものかつての頭目と言われるFlancが待っていた、彼はDaemonに変わり果てていた。クリスタルは悪魔どもを召喚する力を秘めていたのだ……彼は我々がお互いに殺し会う事を要求し、最後のひとりのみと契約を交わすという。しかしそんな事は受け入れられるはずもない。我々は耳をかさずすぐさま攻撃を開始した。だが奴に矢を射る間もなく、ディーンがそこに現れた。
「おお息子よ!今こそ私と契約を交わせ!」Flancが叫んだ。ディーンの青白い顔がさらに青くなり、そして我々は2体のDaemonと戦う事になったのだ。逃げ場もなく、犠牲も多かったが、奴等にとってもそれは同じだった。ディーンの部下も死に絶え、奴等に勝ち目はなかった。
海賊と宝を巡る事件はこうして決着した。結果として我々は悪魔の復活に手を貸してしまったのだが……見過ごしていれば海賊ではなく悪魔の軍団と戦う事になっていただろう。ただ一つ気になる事がある。LianaもFlancも一つのクリスタルによって復活した。他にも使い魔が確認されたが、5体には満たない。5つものクリスタルは何のために必要だったのか。あるものはLianaがクリスタルを集めろと言う声を聞いたという。だが今となっては殆どのクリスタルが行方不明だ。それに、集められるべきではないだろう。悪魔と相容れる事などあるはずはないのだから。私はサイラスの死体探索に向かう。これを今回の事件の最終報告としたいと思う。 レンジャー レンフリー

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