『おれもそうは思えないが、奴は俺の師匠が求めていた情報をつかんでいたのさ。Halandはレアな魔法アイテムを研究するために評議会を辞任したんだが、Graffは奴の爺さんからこのYewのある地点を示した古代の巻物を持っていたんだ。100年ほども前に存在した魔道士Trandfel the Remarkableが残したと伝えられているワンドに関連した情報としてな。』
『残念ながらそれは違う。そいつを止めたのは私だ。』Haland the Blueはちょうどムーンゲートから身体を現し、長い青みがかった杖をドラゴンに向けて構えていた。『さぁ、そこを離れなさい。』3人はまだ恐怖に怯えながら彼を見つめた。魔道士の杖が輝きを増し、氷のような青いオーラが飛び出したかと思うと、あたり一面を凍りついた。Halandが音を発するその杖を回し始めると、彼の空色のローブと白いたてがみのような髪がたなびき、ドリッドは杖が唸りにも似た大きな音をあげるのを聞いた。そして、老人の神秘的な呪文が耳に入ると森に雷が落ちたかのような音がとどろき、ドラゴンは地面に倒れこむと最期の身震いをしてみせた。
Haland the Blueはドラゴンの首を辿って歩き、3人が腰を降ろしている近くの頭部にきたところで立ち止まった。『ドラゴンとて同じモンスターだな。さぁ、そのワンドを渡してくれ。』