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それぞれの野望 - I

投稿日:2000年8月23日

Garda Dalhar
全シャード

『俺にはわかる!ここに違いない!』

ドリッド(Drid)はシャベルを固い地盤に強くねじ込むと、背後に大地の一部を跳ね上げた。

相棒のゲルトン(Gelton)は手持ち無沙汰に、複雑な動きを組み合わせた剣の練習用スウィングをしながら声を掛けた。『そもそも、その地図が本物かどうかさえ信用できないし、ましてや座標が正しいのかもわからないのだぞ。どちらにしても、財宝探しのために、夜中にこの俺をこんな森の中に引っ張り出したことが信じられんね。』彼は草の上で飛び跳ねると静かに弧を描いて剣を降ろし、樹木の小枝をきれいに切り落とした。

『噛みつくよりも、吠える方が得意な犬もいると知ってるか?』ドリッドはにやりと笑うと、地面を掘りつづけた。

『よくも言ったもんだな。道化師でも目指しているのか?最近はロード・ブリティッシュも機嫌よく暮らしているようだし、俺だっておまえさんが土と戯れるのを見ているよりも、パブで陽気に飲んでいる事だってできる。今からでも遅くはない、俺の代わりにオークの集団とでも遊んでいるがいい。』彼の剣が草を素早く刈り取ると、トーチの炎を反射してきらりと光った。

『相変わらず、おまえの刃物の扱いは一流だな。その腕で俺を守ってもらわなけりゃならない。』ドリッドは掘る手を休めるとシャベルを調べるような仕草を見せた。『それにだ…俺達がどれほどの価値の財宝の上に立っているのか、おまさんは理解しているか?』

『あぁ、近頃の貴族のポケットにはゴミしか詰まっていないこともな。』

『この場所には…』ドリッドは地面の穴を再び掘りながら続けた。『おまえが俺を守ろうとせずパブに行って飲んだくれない限り、お互いがとてもつもなく満足できるほどの価値をもった宝箱が眠っている。そうでなきゃ、俺は1人で金持ちになった後、お抱えの召使を使っておまえにそのことを伝えなきゃならなくなる。どうか少し辛抱してトラブルが起きないように見張っていてくれ。そうすりゃ、おまえの好きなパブだって買う事ができるんだぞ!』

『おまえは子供の頃からそんなことばかり言っているじゃないか。おまえに必要なのは財宝探しなんかじゃなく、まともに腕を磨き、まっとうな取引と冒険をすることだ。こんなことじゃ、手に入れられるのは腰痛をくらいのもんだろう。』

『ゲルトン、財宝探しにだって腕は必要なんだぜ。財宝の場所を見つけるのだって簡単ではないし、うまくいけば金持ちにだってなれる。俺の相棒でいれば、おまえだって同じように金持ちになれるんだ。』

『前回の財宝探でも同じだったぜ。』ゲルトンが苗木に剣を振ると、その上半分が暗闇に消えていった。『おまえの掘り出してくれた財宝には呆れかえったがな。3ゴールドとチャージの切れたワンド、そしてモンバットの骨だったか?』

『今回はもっとましさ』

『骨鎧のフルセットでも期待できるのか?』

『いや、今回はそうじゃなくて…』金属同士がぶつかる音が暗い穴の中に響いた。『ゴールドさ』

ゲルトンは剣をさやに収めると、地面に置かれたシャベルを取ってドリッドが宝箱を掘り起こすの手伝った。何度か苦闘するうち、ようやく2人は宝箱を草の上に持ち上げることに成功した。

『そうら見ろ!』ドリッドは笑顔でそう言った。『俺達の財宝だぞ、Geldon!』彼は宝箱の前に膝をつくとこびりついた泥を落としにかかった。

『伏せろ…』

『どうした?』

『何かが近づいてくる!トーチを消して隠れるんだ!』ゲルトンは囁くと、剣を抜いて周りに警戒の姿勢をとった。

ドリッドはトーチを消して木陰に身を潜めた。葉の隙間から相棒を見ると、ゲルトンは木立から発する殺気にいつでも応じられるよう、じっと石のように動かず気配をうかがっていた。速度のある足音が次第に大きくなると、ゲルトンは身をかがめて剣をかざした。

いきなり3体のオークが木の間から飛び出すと、剣士をめがけてがっしりとした足で近づいてきた。ドリッドは身を潜めた場所からでも奴ら独特の呟きを聞くことができたし、身体を固くして静かに友の安全を祈ることしかできなかった。ゲルトンは気合の叫びを上げて正面の敵に立ち向かおうとすると、驚いたことにオークたちは戦士の側を通り抜けて木の茂る方向へ足早に通り過ぎ、後を追いかけようとした戦士を残し、奴らはそのまま暗闇の中へ消えていったしまった。ドリッドが側に立ってじろじろとゲルトンの顔を見つめるまで、しばらくの時が過ぎていた。

『こんなに簡単にだと教えてくれていたなら、おれだって剣士になれただろうに…。』

2人は突然音を立てた草むらに同時に視線を向けると、紫のローブに身をまとった男が木立から姿を現し、悲痛に満ちた叫び声を発っした。『ふせろ!』そう叫びながら長髪の男は2人を草むらに押し出した。

『一体全体このソーサリアで何が…』ドリッドの声は、夜空から降ってきたファイアーボールの音にかき消され、炎は宝箱を直撃すると金属と木片が粉々に辺り一面に散らばった。

『2人とも伏せているんだぞ!An Lor Xen、An Lor Xen、An Lor Xen…』その不思議な男の声が響いた。

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